要介護5からの復活・菰野町周辺の四季

事故で脊髄の3.4.5番損傷。寝たきり状態から歩けるまでに復活。趣味の写真もまた始められるようになりました。

我が家の水事情

2020-03-19 08:48:39 | 日記


2011年6月。
この年の1月に還暦を迎えました。
元々、オヤジが40年ほど前に菰野町の山中に
山小屋を建てて別荘代わりに使っていたのですが、
還暦を機に鈴鹿から引っ越しました。
オヤジは数年前に亡くなりましたし、
オフクロは気ままに暮らしたいと
老人専用のワンルームマンションで一人暮らし。

先ずはライフラインで一番重要な水の確保。
上水道が無いので敷地内の小川から
井戸ポンプで汲み上げます。
基本的に「D.I.Y.」 がモットーなので
ポンプを購入して自分で設置。



配管はオヤジが整備してくれいたのを
そのまま利用。
小川の横の土管もオヤジの設置したもの


土管に川から直接水を引き込むので
水のキレイなときは問題がないのですが、
雨が降ったりした後は砂が入り込みます。
当然水も濁ります。
定期的に土管の中の砂を取り除く必要がありますし
ストレーナーの掃除をしないと水が出なくなります。

こう書くとすごい大変みたいですが、
ストレーナーの掃除は月に一度ほど。
砂を掻き出すのは年に二三度。
それほど苦になる作業ではありませんでした。
と、過去形になるのは
6月に住み始めて三ヶ月ほどの9月7日、
私がアクシデントで入院。

2012年4月に退院したのですが、
全くの障害者になってしまい
「D.I.Y.」どころではありません。
でも、水は日々必要です。
結局、私のしていた作業をカミさんに引き継ぎ。
スパナやレンチの区別もつかない機械音痴でしたが、
必要に迫られると何でもできるようになるものです。

私はそれほど苦にしてはいなかったのですが、
こんな作業が初めてのカミさんには
慣れてきても大変な思いをしていたようです。

ところが去年の9月6日・7日の豪雨で
土管が使えなくなってしまいました。
飲料用の水は別ルートで確保しているので
生きていく上では問題ないのですが、
風呂や洗濯はアウト!

自分の体さえ丈夫なら
何とかできるかもしれないと
悔やんでみたところで
どうなるものでもありません。

「捨てる神あれば拾う神あり」。
こんなことが現実にあるのです。

近所に土木機器で作業している会社があって、
そこの社長が現場を見に来てくれました。
次の日の朝一でブルドーザーとユンボが。
川から水を引いていると
また同じことになる、というので
川の横に井戸を掘ってくれたのです。
二日目には水道が復活。
この社長には感謝感謝感謝です。

井戸水ですのでほとんどメンテナンスフリー。
昨日の午後、半年ぶりで川に降りてみました。
カミさんはストレーナーの掃除。

半年もいじっていないのに
それほど汚れていませんでした。

ポンプ小屋(大型犬用の犬小屋)付近の全景。

取水口の位置が元の位置より右手前になっています。

雨が降るたびに濁った風呂に入っていたのですが、
そんなことはすっかり無くなりました。
それより何よりメンテナンスが楽になったので
カミさんがとても喜んでいます。

普通に町中に住んでいると
考えられないことでしょうが
水の大切さが
あらためて身に染みた出来事でした。