金沢市内とその周辺などで路線バスを運行している北陸鉄道は、今後同社の運行するバスでSuica・ICOCAなどの全国交通系ICカードを利用可能にする方針を明らかにし、金沢市長にICカード対応機器の設置への財政支援を要請しました。
https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/742309
https://news.yahoo.co.jp/articles/6b93a3efea2041d1b6a63bee5fa5d6deca709236(MRO北陸放送)
https://news.yahoo.co.jp/articles/30b90f3f304d0fc56744c17fb3af7ce66b47c767(石川テレビ)
https://news.yahoo.co.jp/articles/bc4ee53ab72e1591f68d0a2f00674ee4b6c05023(テレビ金沢)
まず2022年内に金沢市の観光地を巡る「城下まち金沢周遊バス」限定で導入し、他の路線にも順次拡大することを検討しているとのこと。
同社は2004年という早い段階で金沢市近辺の路線バスにICカード「ICa(アイカ)」を導入しましたが、Suica・ICOCAなどの全国交通系ICカードには対応していません。そして、城下まち金沢周遊バスはICaも使えず現金かフリー乗車券のみの対応となっており、首都圏や関西圏などからの観光客にとっては不便な状況が長らく続いていましたが、ようやく解消に向けて動き出すわけですね。
ですが、実際には(上記報道では一切触れられていませんが)金沢市街地では西日本JRバスも路線バスを運行しており、こちらは2015年春の北陸新幹線開業と同時に全国交通系ICカードで乗車できるようになっています。
https://www.nishinihonjrbus.co.jp/route/kanazawa/
https://www.nishinihonjrbus.co.jp/route/#ic-card
中心市街地の活性化のため各種の活動を行っている「金沢商業活性化センター」が事業主体になり西日本JRバスが受託運行している「金沢まちバス」(土日祝限定で金沢駅と香林坊など中心市街地を結んでいる100円バス)でも全国交通系ICカードで乗車できます。
つまり、金沢市内のバスICカードは、互換性のない2種類が併存していることになり、どのバスにも乗車できるICカードは存在しません。
さらにいうと、金沢市が主に地元住民向けに運行している(観光客にも対応)コミュニティバス「金沢ふらっとバス」は4路線ありますが、
https://www4.city.kanazawa.lg.jp/soshikikarasagasu/arukerukankyosuishinka/gyomuannai/3/2/8043.html
西日本JRバスが受託運行している「材木ルート」「長町ルート」で全国交通系ICカードが使えるのに対し、北陸鉄道が受託運行している「此花ルート」「菊川ルート」はICaだけが使えます。
中でも、「材木ルート」に関しては、2021年4月から運行会社が北陸鉄道から西日本JRバスに変わったことにより、使えるICカードがガラリと変わったとのこと。
https://www4.city.kanazawa.lg.jp/soshikikarasagasu/arukerukankyosuishinka/gyomuannai/3/2/8044.html