2024/6/24付ブログ記事「阪急バスの大阪・阪神エリアは2024/10/1に再び値上げへ・・・両エリアで運賃に差がつきます」の続報です。
阪急バス公式サイトに、2024/6/24付で各路線の値上げ実施内容の詳細が掲載されました。
https://www.hankyubus.co.jp/news/2024101.html
これを元に、解説を追加します。
1.大阪市内区間は値上げの対象にならず
https://www.hankyubus.co.jp/rosen/fare/kaitei/20240621toyonaka-u.pdf
阪急バスの大阪市内の一般路線は近年休廃止が続き、阪北線の新大阪発着便が最後の砦となりました。大阪市内の一般路線バスの運賃は大阪シティバス(旧大阪市交通局)に事実上の決定権があり、同社は現時点で運賃値上げの予定がないことから、新大阪~新三国橋間相互間の運賃は2024/10/1以降も210円で据え置きです。
2.伊丹市内区間は値上げの対象にならず
https://www.hankyubus.co.jp/rosen/fare/kaitei/20240621amagasaki-itami-u.pdf
2024/1/7付ブログ記事で書いたとおり、阪急バスの伊丹市内区間の運賃は伊丹市バスに同調させるようになっており(直近の値上げは2024/3/1)、2024/10/1以降も運賃は230円で据え置きです。
3.神戸市内路線の多くの新運賃は「調整中」
https://www.hankyubus.co.jp/rosen/fare/kaitei/20240621kobe-u.pdf
上記ブログ記事で書いた通り、神戸市中心部の運賃210円均一区間はまだ上限運賃改定申請を行っていないはずなので、西鈴神戸線など当該区間を含む路線の運賃三角表は全て「各区間の運賃は調整中です。調整が整い次第、ご案内します」となっています。
ただ、当該区間を含まない路線についても同様に調整中扱いのものがあります。「山の街線」「泉台線」「有野台線有馬温泉系統」「表六甲線」が該当します。表六甲線については共同運行相手の神戸六甲鉄道(旧六甲山観光)が値上げ申請を公表済みです(2024/6/13付ブログ記事「六甲山上の路線バスも2024/10/1に値上げへ」参照)が、三角表レベルの新運賃は未公表です。
4.大阪府内にも新運賃「調整中」の路線あり
https://www.hankyubus.co.jp/rosen/fare/kaitei/20240621toyono-u.pdf
・豊能西線=箕面萱野駅~東ときわ台循環~光風台駅~新光風台循環
・粟生団地線(北摂霊園系統)=阪急北千里駅~千里中央~箕面萱野駅~勝尾寺~北摂霊園~余野~希望ヶ丘四丁目
同じエリアを運行する他路線は全て三角運賃表レベルで確定しており、他社路線と競合するわけでもコミュニティバスでもない両路線のみが未確定な理由は不明です。