京阪バスは2023/12/16・2024/4/1の2段階に分けて多くの路線を廃止しましたが(2023/11/15付ブログ記事「京阪バスの2023~24年の路線休廃止、近畿運輸局の公示の中身は・・・」参照)、このうち2024/3/31限り廃止された寝屋川市内の路線については、寝屋川市が自らワゴン車を用いて代替となるコミュニティバス「ねやBUS」の運行を2024/4/1から行っています。
https://www.keihanbus.jp/pdf/unyb/dia/20240401/local_20240401_neyagawa_takatsuki_kadoma.pdf
https://www.city.neyagawa.osaka.jp/organization_list/machizukurisuishin/kotsu/21791.html
https://www.city.neyagawa.osaka.jp/organization_list/machizukurisuishin/kotsu/22360.html
今回廃止された路線はもともと寝屋川市が京阪バスと協力の上コミュニティバス「タウンくる」として2006~2008年に運行を開始した路線で、小型車を用い、運賃も150円均一と一般路線より割安に設定されていました。しかし2021/2/1から全路線とも運賃が一般路線と同額(230円均一)に値上げされ、最終的に乗務員不足を理由として廃止となったわけです。
後継となる「ねやBUS」の路線・時刻・運賃はいずれも京阪バス時代と同等ですが、車両は旅客定員9人のワゴン車となり、ICカードは利用不可となりました。
ということで、実際の運行の様子を見てきました。
京阪電車の萱島駅は門真市と寝屋川市にまたがっており、寝屋川市側の出入口にのみ駅前ロータリーが整備されています。「ねやBUS」黒原ルートの車両が待機していました。
自家用有償運送で、車両はなんとレンタカーです(大阪301わ1400と1401)。旅客定員9人なので3ナンバーです。
バス停の標柱は、京阪バス時代のものをそのまま使用しており、「京阪バス」の部分を「ねやBUS」に書き換えただけです。
黒原ルートのワゴン車は満員御礼でした。ちなみに、このルートのみ朝のラッシュ時は1便当たり2台で運行するとのこと。
私は、次にやってきた木田・河北ルートのワゴン車(大阪301わ1405)に乗車。こちらの乗客は数人でした。
車内にはICカード処理機どころか運賃箱さえも取り付けられておらず、運賃はトレイ上での収受となります。次停留所のアナウンスは肉声です。
運転手さんは「DAIICHI」のネーム入りの上着を着ており、本来は大阪第一交通<その昔は京阪タクシーだった>のタクシードライバーと思われます。
ワゴン車は寝屋川市駅行でしたが、私は途中の「電鉄車庫前」バス停で下車。確かに、京阪電鉄寝屋川車庫の正門のすぐ脇でした。
寝屋川市駅東口の「ねやBUS」ののりばは京阪バス時代と同じなので、木田・河北ルートは1番のりば、木屋ルートは4番のりばと別々です。
駅前ロータリーで待機中の「ねやBUS」。
木屋ルート用の車両(大阪301わ1404)。緊急対応での運行のため、全車両ともレンタカーのようです。金剛バスの撤退で急遽増車した大阪府太子町の「たいしのってこバス」と同じ状態(2023/12/22付ブログ記事参照)ですが、果たして寝屋川市は新車両導入の予算確保はしているのでしょうか?