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高崎駅~伊香保温泉間のバス=東口からは2000円、西口からは1330円

高崎駅東口と伊香保温泉を直結するシャトルバス「伊香保ライナー」の運行が2024/10/1から始まりました。

https://www.yomiuri.co.jp/local/gunma/news/20241001-OYTNT50146/

群馬バスが運行します。3列シートの30人乗りバスを使用し、1日2往復、所要時間は約70分、運賃は片道2000円となっています。

この路線は伊香保温泉観光振興協議会が新幹線利用者やインバウンド客の誘客のため同社に運行を要望していたとのこと。

ということで群馬バス公式サイトを見てみると、「伊香保ライナー」のチラシが掲載されていました。

https://gunbus.co.jp/routebus/images/pdf/ikaholiner.pdf

ただ、運賃の支払い方が実に独特です。「乗車時あるいは降車時にバス車内で運賃を支払う」のでも、「事前にネットで予約してクレジットカードで決済してから乗車する」のでもありません。

スマホを持っていることが前提なのは今どき珍しくありませんが、スマホでの予約はできるもののスマホ経由で直接運賃を決済することはできず、(高崎駅東口ではなく)西口のバス案内所まで行ってそこの係員に仮予約完了の旨の画面を提示して現金でバス運賃を支払い、改めて東口のバスのりばで運転手に本予約完了画面を提示して乗車することとなります。日本人観光客でも当惑しそうな方式なので、ましてインバウンド客にとっては・・・

さらに輪をかけて難儀?なのは伊香保温泉で、こちら側には運賃を支払う場所がない(このバスに対応できる係員がいない)ため、伊香保温泉でご予約をなさらずにバスにご乗車されたい場合には、バス運転者にお問合せくださいとあります。

使用する車両が運賃箱のない本来貸切用のバスであり車内で現金のやり取りやキャッシュレス決済ができず、さらにこの路線のためだけに予約システムを構築するのは割に合わない(注)と見たのでしょうけど・・・ ちなみに、群馬バスは2021/12/18に東京バスと組んで初めて伊香保温泉・高崎駅東口と六本木ヒルズ・横浜YCATを結ぶ高速バス「群馬・横浜ニュースター号」の運行を開始しましたが、予約システムは東京バス側のものを使用しており、しかも僅か1年3か月後の2023/3/26限りで運行休止となっています。

そして、群馬バスは実は古くから高崎駅西口と伊香保温泉を結ぶ一般路線バス(街中を走る立席ありタイプの車両を使用)を運行しており、2024/10/1現在で1日5往復、所要時間は約80分、運賃は1330円となっています。

https://www.gunbus.co.jp/routebus/price/price_route.html?id=31

https://gunbus.co.jp/routebus/pdf/takasakiikahosen.pdf

 

(注)今回採用した予約システムは、「駅すぱあと」で知られるヴァル研究所が開発・提供している汎用の座席・施設管理システム「mixway Booking」です。

https://www.val.co.jp/topics/20241001

ヴァル研究所は、このシステムのメリットとして

予約時に複雑な会員登録を必要とせず、氏名、メールアドレス、座席数を登録するだけで簡単に予約ができる

バス事業者側のシステム導入時においても、予約管理に必要な機能がパッケージとして揃っているため事前設定が容易で、車載機や専用端末を要することなく利用できる

ことを挙げています。

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