関連ブログ記事・・・2023/4/7付「徳島南部自動車道・竣工後10年以上放置状態の橋」、2023/5/2付「徳島南部自動車道の難工事区間の技術検討委員会について」
徳島南部自動車道の現在工事中区間(徳島津田IC~阿南IC間)のうち、小松島市内の状況をほぼ全区間にわたって見てきたので、まとめて報告します。
結論からいえば、
「とっくの昔に構造物が完成済みの区間」「現在工事真っ最中の区間」「これから工事を行う区間」がモザイク状に混在しており、開通のめどは全く立っていない
ことが明確になりました。
1.立江櫛渕IC付近
小松島市内の南端で、当初計画になかったインターチェンジが地元の要望で設置されることになりました。しかし、上記2023/5/2付ブログ記事で取り上げたように、かなりの軟弱地盤のため工事中の地盤沈下が顕著で、現在技術対策を検討中です。
IC付近の遠景(東側から撮影)。
このあたりが、特に地盤が軟弱で「余盛り工法」を採用している部分のようで、盛り土が相当高くなっています。
IC南側で施工中の羽ノ浦トンネル(長さ753m)の北口付近。近くに民家が多く、高い防音壁で坑口の様子はうかがえません。なお、トンネルは2022/12に貫通済みです。
http://www.skr.mlit.go.jp/tokushima/shinchaku/data/oshirase/r041221.pdf
手前のボックスカルバートは4車線分準備されていますが、西側のほうのみ天井にいろいろとチョーク書きされていました。現代アートなわけはなく、施工不良を手直しした跡なのかも。
このボックスカルバートとIC本体部分の間の様子。あちこちに土嚢が置かれているのが目立ちますが、地盤沈下とも関係があるかもしれません。
(つづく)