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西東京バスの値上げ申請もパブリックコメントの対象に

関連ブログ記事・・・2022/12/15付京王バスの都区内運賃値上げがパブリックコメントの対象に

政府が運営するサイト「e-gov」内にあるパブリックコメントのページ内にある案件一覧を検索すると、他にも路線バスの値上げがパブリックコメントによる意見募集の対象となっています。一定規模以上のバス事業者が対象になるようで、このブログを書いている時点ではいずれも締切済みですが、11月以降だけで国際興業(埼玉県内のみ値上げ対象)、遠州鉄道(浜松市など静岡県西部)、西東京バス<京王グループ>が対象に挙がっています。

西東京バスは八王子市など東京都多摩西部、さらに山梨県丹波山村(2022/10/14付ブログ記事参照)などで路線バスを運行していますが、最近は利用減に燃料高騰が重なり値上げを申請したものです。

https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=155220935&Mode=0

ただ、添付された「上限運賃変更認可申請書」を見ると、肝心なことが書かれていませんでした・・・

「運賃の種類、額および適用方法」は新旧ともに掲載されていますが、定期運賃は新(値上げ後の実施運賃および上限運賃)のみが別紙として掲載されており、さらに普通運賃は新旧ともに本来は別紙参照扱いなのが別紙省略となっているため、どのくらい値上げ予定なのかを読み取るのはまず不可能です。

ということで国土交通省のリリースを探すと、2022/11/29付で掲載されていました。

西東京バス(株)の路線バスの上限運賃変更に関するパブリックコメントを実施します

リリース文のスタイルは京王バスのときと同様で、「平均改定率=14.39%、初乗り運賃を180円から200円に値上げ」と書かれているものの、これは上限運賃であり実施運賃ではない(用語の意味は関連ブログ参照)ので実際とは異なります。

ということで西東京バスの公式サイトにアクセスしたところ、申請当日の2022/11/15付で申請内容の全貌がわかりやすく掲載されていました。

https://www.nisitokyobus.co.jp/info/23869.html

2023年3月25日の値上げ時点では、「実施運賃に関しては多くの区間で上限運賃より低額な実施運賃として実際の平均改定率は10%程度を予定しております。」(カギカッコ内引用)とのことで、

初乗り運賃は「現金180円・ICカード178円」から「現金190円・ICカード188円」となります。

そして、代表的な区間として掲載されている八王子駅北口~楢原町間の場合、運賃は「現金310円・ICカード305円」から「現金340円・ICカード338円」となります。

ただ、奥多摩駅~丹波(丹波山村の中心集落)の場合、現在の運賃が「現金1030円・ICカード1027円」なので、10%としても値上げ幅は100円程度となり、日常的な利用の場合結構な負担増となります。

ちなみに、京王バスのほうは、申請から3週間・パブリックコメント募集開始から10日経過しても公式サイト上に値上げ申請に関する情報はどこにも見当たりません。

考えられる理由としては、

 ・西東京バスが全路線値上げ対象なのに対し、京王バスは部分的な値上げのため

 ・あくまでも申請であり、このままの内容が通るとは限らないので、正式に認可されるまで公式サイトでの公開を控えている

 ・担当者が公式サイトへの掲載を失念している(大手私鉄系列ですからさすがにこれはないでしょう)

あたりですが、果たして・・・

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