ゆきの具合悪い折の体勢は、丸まり寒さを凌ぐ際にする
あの格好とは些か異なり、腰から後肢をそのまま
折り込む形。ヒトでも腹痛の際
背を丸め前屈みになる様と似て居ると思って居た。
多くの仔等がそうなのかなぁ、と勝手に想像をして居たが
昨夜、同期済むも相変わらず進まぬipadへの溜まった画像を
移行中、仕事半分にて何気無く
写真ホルダーを流して見て居た。。。
2011年8月、満足な治療もして貰えぬまま
皮膚が溶け、内臓が露出する飛んでもない状況で亡くなったポポが
又、ipadでも真っ先に目に飛び込む。
。。。或意味、この仔の事は一生忘れられない。
そして、強い自責と後悔、自分への戒めとなった。
センター檻の中に居る仔等を引き出せなかった苦しみか---
---体調を崩し毎日接して居た親近感故、それ以上
心に重く伸し掛って居る。
あの仔がいつも取って居た体位は伏せの状態だった。
腹臥位の、一見良くイヌ達のやる体勢に見えたが違った。
画像を見る度、あぁ。。。苦しかったのだ、と思い知らされる。
無意識的に腹臥位にて、必死に胸骨を開こうと
して居たのだ、と今更乍らに気付く。
今となっては実に馬鹿らしい、余計な事を
言わなくとも良かったのだが
何故か当初はその現場にて、初夏から真夏に差し掛かる頃
酷いパンティングのゆきと比べ
あぁだ、こうだと心配をする飼い主;心配するも
受診はせず、怪しい薬獣医から薬を処方して貰っては居た;へ
ハァハァしてないから、息は苦しくないんじゃないかな、等と。。。
何故か妙に飼い主を安心させ様と躍起になっても居た。
実際にポポの腹部は大きく大きく波打つ。
必死で複式呼吸をして居る様だった。
呼吸速迫の無い事が不思議だったが、落ち着いて考えれば
当然だと。
恐らく腹水も溜まって居たかも知れない。
可視粘膜が蒼白だった記憶;定かではないが;から
極度の貧血に因り、呼吸はギリギリだったかも解らない。
彼女が見掛けとは反比例してそう重篤ではない、その上
飼い主も一生懸命なのだ、と自分自身の中で
暗示を掛けて居た。
現実から逃げて居たかも解らない。。。
それが取り返しの付かぬ事態になってしまった。
無理にでも王禅寺へ行くべきだったか。。。
否、飼い主はお金が無いから、或いは病院へ行く位なら
美味しい物を沢山食べさせて。。。又、完全にポポを治して
くれないんなら行かない、○○獣医はダメだって、
或いは□□はヤブらしい、とあれやこれや煩かった。
あの時。。。無理にでも引っ張って行けば
良かったのか。。。既に手遅れに近かった様にも
感じたかも知れない。
下手に治療をし、死期を早めてしまう恐怖は
否めなかったのか。。。
もう何を言っても仕方が無い。
苦しい状態故の、胸骨を開いた体勢だった
。。。のかも知れない。。。
尤もポポの場合には、左前肢を肩関節から開かなければ
ならなかった。。。既に左肩はずっとタオルでカバー
されて居た為、固まってしまって居た故。。。
具合の優れない、呼吸がきつい場合には
胸骨を開こうと無意識にその様な体勢になるのだろう。
ゆきはMRがある。それはけして軽快する事は無い。
徐々に進行をしていけば、腹臥位は疎か
側臥位も取れなくなるだろう。
停座し、胸と気道を開き少しでも酸素を
取り入れ様とするか、更に苦しくなれば
停座も難しくなる。。。フラフラし立位で居るかも
判らない。
ポポ最期の写真
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何かを訴えて居たが応えられなかった。
幾ら後悔し、謝ろうともう戻らない。どれ程苦しかった事か。
自分は酷い犬飼い。。。