やっと散歩へ出られる。
雨上がりの散歩は、溜まった膀胱を空にすべく
必死のトイレ場所探しがゆき定番。。。
カート無しで汚家右から、勾配を下り、下り切った辺りで
Uターンをし又勾配を上るが、その際に思い切り蓋の無い側溝穴へ
落ちてしまう。一瞬目を離した隙。。。恐らく左後肢が落ちたのか。
下半身半分嵌ってしまった。
いつもにも増し、仲々這い上がれず。直ぐに色々調べるも
怪我や傷は見当たらない。
目を離した瞬間にこういった事が起きる。
これからは本当に留意しなければいけない。
汚家私道前に着くも帰りたがらず。
と言っても頑固に汚家私道を下りる事を拒むと言うより
直進するのが当たり前の様な行動。
だったら、行ってみるか、と。。。
更に除草剤の小径も行かないと言う。
此処ではすこし押し問答になったが、結局ゆきの意見を飲む。
てっちゃん家へ一目散。
跛行は無いが、少しナックリングが見られる。
てつとは会えず。
まだあちらこちらへ行きたいと、珍しく我を通そうとするゆき。
叶えられるところは極力譲歩。
時折会い、ゆきに声を掛けてくれるお百姓のお婆さんが
あれ?今日はあれは?とキョロキョロ。
カートに乗らず遠出をして居る事に怪訝そう。
いゃぁ、カート無しの時は15分で戻るつもりなんですけど
何だか、雨が上がったからか、もっと行きたいって。。。
途中、立ち往生したらどうし様かビクビクですけど。
と伝える。
そうだよねぇ、この大きさじゃ抱っこ出来ないもんねぇ。。。
あんた、頑張って帰んなきゃね。
1分程度の会話終了後、何とかかんとか
引っ張られ帰路へ。
しかし、今度はこれ又いつも以上に汚家中へ入りたがらず
汚庭表探索をし、遠い目で門の外を見乍らたそがれる。
不本意な考えが頭を擡げる。。。
亡くなる前日、縁側から慣れ親しんだ庭を遠い目で
見て居た子。。。
それを教えてくれた散歩で会うお婆さんは
あれはこの世の見納めみたいな感じだったんじゃないのか、と
言って居た。
「見納め」の意味合いは少し相違しそうだが。。。
途轍も無く嫌な事が頭を過ぎってしまった。
暫く汚庭で一緒にウロウロし、やっと入ってくれる。