今回は私自身が渦中にある「電力市場価格高騰」を正面から取り上げます。昨年2021年1月の市場価格高騰の問題については、ずいぶん書きましたが、いま現在進行している市場価格高騰に対しては、あまりまとまった指摘をしてきませんでした。私自身が渦中で対策に追われていることもありますが、そもそもなぜ起こっているのかズバリの回答が出せなかったからです。
明確なのは、この市場価格高騰と電力需給逼迫は関係していない . . . 本文を読む
2020年がいよいよ終わりに近づいています。2020年中に読む人には「1年間ありがとう!」、2021年に入って読む方には「今年もよろしく!」と、ごあいさつしたいと思います。
(タイトル写真は、枯れ木の中、グリーンを残す寒椿。)
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2020年は新型コロナウィルスに話題が独占された1年だったが、実はいろいろなことが起こっていた。その重大な一つは、今年が電力自由化「完成の年」のはずだったというこ . . . 本文を読む
反原発新聞に連載した「電力システム改革と新市場問題」(3回連続)を、まとめて多少の編集を加えてここに発表します。「電力新市場」ってなんだろう?と思っていらした皆さん、ぜひご活用ください。
1、電力システム改革とはなにか
1)2016年の電力全面自由化
これまで長く、電気は「電力会社」から供給されるものでした。この「電力会社」とは、発電も送電も小売もすべて1社で行なう会社のことです。しかし三つ . . . 本文を読む
突然ですが「容量市場」をご存知でしょうか。電力自由化に伴う「新市場」として設置され、2020年に運用が開始されます。調整電源としての天然ガス火力のサポートのように報道されていましたが、実態は原発や石炭火力など、老朽発電所を延命させる、とんでもない仕組みであることがわかってきました。その実態を理解していただくため、まず電力自由化の経緯からお話しします。
2016年に電力全面自由化がスタートして3年が . . . 本文を読む
またまた、久しぶりのブログになりました。
もう6月です。グリーンピープルズパワー(株)の電気の販売、イージーパワー(株)の押し寄せてくる地域エネルギー事業に追いまくられています。しかし、その事業にとても影響を与える、重要な政策決定がいま行われようとしています。第5次エネルギー基本計画です。5月16日に「案」が公表され、現在パブリックコメント募集中です。締め切りは、6月17日。「そんなの出しても変わ . . . 本文を読む
2018年もいよいよ4月に突入しました。
前回のブログでお願いをした「グリーンピープルズパワー」への増資のお願いは、2000万円という社内目標を達成できました。公開目標の3000万円には到達できませんでしたが、事業計画上の社内目標は達成できました。61の個人、法人の皆様に引き受けていただけました。ここで改めて、御礼を述べさせていただきます。
グリーンピープルズパワーは電気の小売会社
グリーン . . . 本文を読む
今日は、私が設立した電力小売会社「グリーンピープルズパワー」の話をします。
この会社は、小売電気事業者を行うため昨年2月3日に誕生しました。まずは小売電気事業者の「取次」という形で、昨年7月から電気の供給も開始しました。今後の事業強化のために、今は「公募増資」中で、総額3000万円の株式引き受けをお願いしています。大きなスポンサーに頼るのではなく、多数の小さな株主の皆さんに支えられる会社になろうと . . . 本文を読む
電力自由化という大きな流れの中、電気の仕組みは大きく変わろうとしているが、なぜかそれに逆行することをやって「これが自由化だ!」というものがいる。まあ、初めての体験なので、右往左往することがあるのはやむを得ないとしても、それが政府であるとするならば困ったものである。逆行の最たるものが、これから作られようとしている新市場で、政府の「総合資源エネルギー調査会 電力・ガス事業分科会 電力・ガス基本政策小委 . . . 本文を読む
2018年がいよいよ始まりました。
「光陰矢の如し」と言いますが、本当にあっという間に月日が過ぎて行きます。
「矢の如し」というのは、行ったらそれきり戻って来ないという意味ですが、本当に1年間に撃てる「矢」はそんなにはないのだと実感します。
1年365日なんて、52週と1日しかないのです。
1日一つのペースで仕事を仕上げても365件、1週に一つのペースの仕事なら1年間に52件しかできないということ . . . 本文を読む
皆様、3月以来ひさびさのブログとなりました。
こんなに日にちが空いてしまったのは、電力小売事業に多大な時間を取られていたせいなのです。
(電気のお客様になっていただいた皆さんには、こんな言い方ですいません。)
この2年くらい、電力小売をやるぞやるぞ!と言い続けてきました。
昨年の秋からは、本格的に小売事業に開始にむけて準備を始め、今年に入ってからは、まさに電力小売と格闘の毎日でした。
電力小売と . . . 本文を読む