昨年の大晦日にブログを書いてからブログ発信をしていないので、このブログはなんと今年初めてのブログになります。すでに2024年は4分の1が終わったところです。年頭には「今年はせめて毎月1回はブログを書くぞ・・」と思っていたのですが果たせませんでした。
原因は多忙で、多忙の最大の理由は「グリーンピープルズパワー」(以下「GPP」)の業務です。「GPP」は小売電気事業者、つまり電力会社です。ほんとうに小さな電力会社ですが、当然ながら電気は毎日、需要家に皆さんにお届けしています。でも毎日配達しているから忙しいわけではありません。いったい何をしているのか?小さな電力会社について少し書いてみましょう。
設立5年目にして黒字化しました
その前に朗報です。「GPP」は2023年の決算(12月が決算月)で初めて黒字化を達成することができました。設立は2017年、正式な小売登録が2019年、小売電気事業者として初めて電気を売ったのが2020年1月でした。そこから4年目、設立からは7年目になります。
売上高は1億4,714万円です。発電所への支払や、送電線を使う託送料金、需給調整などの外部委託費を合わせた売上原価は1億1,395万円で売上総利益は3,319万円です。ただし売り上げとは別に「電気料金の激変緩和策」という政府補助金が1,784万円入っています。この補助金は消費者還元でそのまま電気料金割引となっています。これを割り引かなかったとすると、売上高は1億6,498万円で売上総利益は5,130万円でした。ここから人件費等の販管費3,365万円を引き、雑損失や法人税等を引いた残り1,553万円が黒字となりました。たくさんの皆さんのご支援、ご協力のおかげであることは間違いなく、まずは感謝を述べさせていただきたいと思います。ありがとうございました!
グリーンピープルズパワーの特徴
「GPP」には、いろいろな特徴がありますが特筆すべきは株主が多いということです。株主数は341人、株数は2386株となります。調達額は1億2180万円ですが、資本金は7270万円とし、資本準備金を4910万円としています。資本金や株主数が多いのは、市場価格高騰時の損失を増資という形で多くの皆さんに支えていただいた結果です。この大きなご支援なくして、「GPP」は存在し得ません。
もう一つの特徴は再生可能エネルギーの電気の供給にとことんこだわっているということ。日本の電力システムの中で、系統(送電線のこと)を使って再エネ電気100%にすることはとても難しいのです。再エネ100%を謳うほとんど、いや全ての会社が「非化石証書」などを使ってこれを実現しています。「GPP」はこれを、『実需給で実現すること』に「こだわって」いるのです。
三つ目の特徴は「市民運動みたいな会社」ということです。代表取締役社長の竹村は、いうまでもなく、これまで反核・反原発、脱原発、再エネ普及と市民運動を展開してきた人間です。今も市民電力連絡会、原子力市民委員会、パワーシフトキャンペーンなどの市民運動の現役でもあります。現在働いているスタッフの出自?を見ると、これまた「中野環境市民の会」や「脱原発に関する東京都民投票条例」など、なんらかの市民運動に関わってきた人ばかりです。最近になって、外部委託という形などで「市民運動家?」ではない人の関わりも始まっていますが、まだ少数派?です。
発電所地域の人や株主の皆さんも仲間
市民運動のような会社なので、株主の皆さんも「運動支援」のようなつもりで出資してくださっている方々が多いと思います。年末のブログでは、「GPP」が目指す「地産地消の地域ネットワーク」について書きました。共感の声は寄せられています。ではどんなふうに実践しているのか?それを見ていただこうと、今年の株主総会の翌日、株主・出資者による発電所見学ツアーを実施しました。
行き先は房総半島の高滝湖そして馬来田です。この2年くらいの間に、「GPP」の関連会社である「イージーパワー」により、馬来田1、高滝1、馬来田2・3と4つの非FIT発電所が作られています。そして高滝湖のほとりには高滝湖第1、第2、第3と三つの発電所ができる予定です。この場所にテントを設営し、この中で横浜の和食レストラン「きじま戸塚本陣」のお弁当を、優雅に桜を見ながら食べる予定でした。
「きじま戸塚本陣」さんは、「PPA供給」で高滝1発電所の電気を使っています。発電した電気をまるごと横浜の需要家に届けるという「供給の仕組み」を「GPP」が作ったのです。残念ながら今年の桜開花は遅く、まだ固い蕾でした。天気は曇り、午後には雨も降ってきましたが、お昼の時間はなんと強風でした。株主の皆様にはテントの中で、お弁当を必死に押さえながら食べていただきました。GPPの電気で作ったお弁当です。
「きじま」さんのお弁当
高滝には五井から養老渓谷に向かう小湊鉄道、馬来田には木更津から上総亀山に向かうJR久留里線という二つのローカル鉄道が走っています。今回の発電所見学ツアーには、廃線もささやかれる二つのローカル鉄道に乗ってほしいという狙いもありました。行きは五井駅から小湊鉄道、帰りは馬来田駅から久留里線に乗っていただき、その目的は果たせたかなと思います。残念ながら、桜は咲いてくれませんでしたが菜の花が綺麗でした。
市民運動みたいな会社
市民運動なので、「GPP」の目標もお金儲けとはなりません。掲げた目標は「電気を使って社会を変える!」なので、こんなことやったらお金は儲からないでしょ・・ということを結構平気でやっています。あまり売り上げにはつながらない、環境イベントなどに積極的に参加するのも、そのような遺伝子のなせる技だろうと思います。
「社会を変える」の意味はいろいろあります。一番近いところでは、電気を作り供給する仕組みを変えるということです。電気供給の仕組みとは、電気を作り、送電線で運んで、需要家が使えるようにするということです。太陽光発電が簡単に安価で作れるようになった現在、発電所には誰でもなれます。その電気を購入し、送電線に使用料を払って、電気を契約してくれた人に届ける・・という基本の流れはとてもシンプルです。
ところがシンプルにできないように、いろいろなルールが張り巡らされていますし、実は「見えないルール」というのも多いのです。迂闊に突っ込むと、ルールというより「罠」にはまって、そこで「ジ・エンド」というようなものもあります。一昨年、この業界を襲った「電気の市場価格高騰」なんかそれだろうと思います。140社以上が倒産、廃業等に追い込まれました。「GPP」がやっているのは、まずこのルールの見える化です。
例えば、東北エリアにユーザーはいないのに、そのエリアの発電所と契約し電気を供給してみる・・みたいなことをやります。東北エリアで発電所を系統(送電線)につなぐ(連系と言います)にはどうしたら良いのかわからないからです。どうやら、日本の10エリアそれぞれで、系統連系手続きは違っているようなのです。大量の発電所とユーザーを抱えてから、手続きどうするのとやっていたら、その間の損失は莫大です。だからユーザーゼロでやる・・こんなことを考えつくのは竹村だけではと・・。
もちろん、バックアップとして、系統連系できた電気はエリアを超えて東京エリアに持って来れることを確認の上です。そうこうしているうちに、東北エリアでユーザーが現れ、地域での電気が回りはじめます。
電気料金も2023年に大胆に変更しました。電力「自由化」なので、いろんなことができるからです。そこで昼間の電気料金を、夜料金よりうんと安くしました。名付けて「昼とくメニュー」です。今では、昼間は太陽光発電が頑張るので電気の市場価格がうんと安くなるのです。逆に夜は高い。その状況を素直に反映したのですが、今続々と大手電力会社が追随しています。「理にかなった」電気料金であるとマスコミも評価しています。
「GPP」の功績と称えられないのは残念ですが、実はこのように、少しづつ社会を変えています。
出資者ツアーの一コマ
高滝湖第1ソーラーシェアリング
出資者による発電所見学ツアーでは4つの発電所と3つの発電所予定地を見てもらいましたが、3つの予定地の中で設置工事に最も近いのが高滝湖第1発電所です。ここは営農型、いわゆるソーラーシェアリングの発電所となる予定です。実は高滝湖第2も第3も所有者は同じです。一括しての買取をお願いされたのですが、7つもの地番があり、その中に第一種農地も含まれていたのです。
第一種農地とは「売買禁止」「農業以外には使えない土地」ということです。所有者の農家さんは高齢で農作業ができず、子供さんもご病気で、ご家族の中で耕作維持は不可能です。それでも第一種農地である限り売ることが認められないのです。
そこで市原市農業委員会に相談しました。第一種農地の「地目変更」を申請すれば、法務局から自分たちに照会があるので、その指示に基づいて現場状況を見ることはできると。その上で農業は継続できないと判断すれば「非農地」認定をするのだということでした。
それだけではまだ問題解決はしません。その土地は合わせて「農用地指定」が行われているのです。「農用地指定」というのは「超優良農地」とでもいう意味です。隣に田んぼや畑があると、その「一帯」として指定されてしまう模様です。この指定を行うのは農業委員会ではなく、市原市の「農林業振興課」です。市原市の本庁舎からかなり離れた農林業振興課にも行きました。答えは「簡単ではない」ということです。
ただソーラーシェアリングの場所に関しては、「農用地指定」「第一種農地」のままで、所有者から土地をお借りして営農型発電を作ることは可能です。それでここが、設置工事に最も近い場所ということです。今もブルーベリーが植っています。耕作をされているのではないのに、大地にしっかり根を張ったブルーベリーは毎年、しっかりと実をつけているのです。それを生かすつもりでいます。ブルーベリーを植えたまま、その上にソーラーパネルを掛けるという工法を取ろうと考えています。
この発電所はGPP社債で資金調達します
発電所の建設費用は1400万円くらいになります。このくらいの金額は本格的市民ファンドには少なすぎ、自前資金というにはちょっと大きすぎです。金融機関借入ができれば良いのですが、これまでの経験では、まず貸してはくれません。それでいつも少人数私募債(社債)で集めています。
今回はGPPの第3回社債となる予定です。この少人数私募債の難点は広報が認められないということです。知人友人関係でそっと集めなければなりません。だいたい一口30万円くらいで、上限は49口です。金利は1%から0.8%で設定しています。10年間で30万円が35〜36万円になるといった感じです。公募できないので、ホームページ等で告知できませんから、今のうちに「関心あり」のシグナルを届けてください。(コメント欄に返信してください!)
というわけで、タケちゃんは相変わらず、元気に房総半島を駆け回っています。他にも、お知らせしたいことは山ほどあるのですが、まずはここまでとしておきます。
高滝駅の菜の花、後ろは小湊鉄道の電車
原因は多忙で、多忙の最大の理由は「グリーンピープルズパワー」(以下「GPP」)の業務です。「GPP」は小売電気事業者、つまり電力会社です。ほんとうに小さな電力会社ですが、当然ながら電気は毎日、需要家に皆さんにお届けしています。でも毎日配達しているから忙しいわけではありません。いったい何をしているのか?小さな電力会社について少し書いてみましょう。
設立5年目にして黒字化しました
その前に朗報です。「GPP」は2023年の決算(12月が決算月)で初めて黒字化を達成することができました。設立は2017年、正式な小売登録が2019年、小売電気事業者として初めて電気を売ったのが2020年1月でした。そこから4年目、設立からは7年目になります。
売上高は1億4,714万円です。発電所への支払や、送電線を使う託送料金、需給調整などの外部委託費を合わせた売上原価は1億1,395万円で売上総利益は3,319万円です。ただし売り上げとは別に「電気料金の激変緩和策」という政府補助金が1,784万円入っています。この補助金は消費者還元でそのまま電気料金割引となっています。これを割り引かなかったとすると、売上高は1億6,498万円で売上総利益は5,130万円でした。ここから人件費等の販管費3,365万円を引き、雑損失や法人税等を引いた残り1,553万円が黒字となりました。たくさんの皆さんのご支援、ご協力のおかげであることは間違いなく、まずは感謝を述べさせていただきたいと思います。ありがとうございました!
グリーンピープルズパワーの特徴
「GPP」には、いろいろな特徴がありますが特筆すべきは株主が多いということです。株主数は341人、株数は2386株となります。調達額は1億2180万円ですが、資本金は7270万円とし、資本準備金を4910万円としています。資本金や株主数が多いのは、市場価格高騰時の損失を増資という形で多くの皆さんに支えていただいた結果です。この大きなご支援なくして、「GPP」は存在し得ません。
もう一つの特徴は再生可能エネルギーの電気の供給にとことんこだわっているということ。日本の電力システムの中で、系統(送電線のこと)を使って再エネ電気100%にすることはとても難しいのです。再エネ100%を謳うほとんど、いや全ての会社が「非化石証書」などを使ってこれを実現しています。「GPP」はこれを、『実需給で実現すること』に「こだわって」いるのです。
三つ目の特徴は「市民運動みたいな会社」ということです。代表取締役社長の竹村は、いうまでもなく、これまで反核・反原発、脱原発、再エネ普及と市民運動を展開してきた人間です。今も市民電力連絡会、原子力市民委員会、パワーシフトキャンペーンなどの市民運動の現役でもあります。現在働いているスタッフの出自?を見ると、これまた「中野環境市民の会」や「脱原発に関する東京都民投票条例」など、なんらかの市民運動に関わってきた人ばかりです。最近になって、外部委託という形などで「市民運動家?」ではない人の関わりも始まっていますが、まだ少数派?です。
発電所地域の人や株主の皆さんも仲間
市民運動のような会社なので、株主の皆さんも「運動支援」のようなつもりで出資してくださっている方々が多いと思います。年末のブログでは、「GPP」が目指す「地産地消の地域ネットワーク」について書きました。共感の声は寄せられています。ではどんなふうに実践しているのか?それを見ていただこうと、今年の株主総会の翌日、株主・出資者による発電所見学ツアーを実施しました。
行き先は房総半島の高滝湖そして馬来田です。この2年くらいの間に、「GPP」の関連会社である「イージーパワー」により、馬来田1、高滝1、馬来田2・3と4つの非FIT発電所が作られています。そして高滝湖のほとりには高滝湖第1、第2、第3と三つの発電所ができる予定です。この場所にテントを設営し、この中で横浜の和食レストラン「きじま戸塚本陣」のお弁当を、優雅に桜を見ながら食べる予定でした。
「きじま戸塚本陣」さんは、「PPA供給」で高滝1発電所の電気を使っています。発電した電気をまるごと横浜の需要家に届けるという「供給の仕組み」を「GPP」が作ったのです。残念ながら今年の桜開花は遅く、まだ固い蕾でした。天気は曇り、午後には雨も降ってきましたが、お昼の時間はなんと強風でした。株主の皆様にはテントの中で、お弁当を必死に押さえながら食べていただきました。GPPの電気で作ったお弁当です。
「きじま」さんのお弁当
高滝には五井から養老渓谷に向かう小湊鉄道、馬来田には木更津から上総亀山に向かうJR久留里線という二つのローカル鉄道が走っています。今回の発電所見学ツアーには、廃線もささやかれる二つのローカル鉄道に乗ってほしいという狙いもありました。行きは五井駅から小湊鉄道、帰りは馬来田駅から久留里線に乗っていただき、その目的は果たせたかなと思います。残念ながら、桜は咲いてくれませんでしたが菜の花が綺麗でした。
市民運動みたいな会社
市民運動なので、「GPP」の目標もお金儲けとはなりません。掲げた目標は「電気を使って社会を変える!」なので、こんなことやったらお金は儲からないでしょ・・ということを結構平気でやっています。あまり売り上げにはつながらない、環境イベントなどに積極的に参加するのも、そのような遺伝子のなせる技だろうと思います。
「社会を変える」の意味はいろいろあります。一番近いところでは、電気を作り供給する仕組みを変えるということです。電気供給の仕組みとは、電気を作り、送電線で運んで、需要家が使えるようにするということです。太陽光発電が簡単に安価で作れるようになった現在、発電所には誰でもなれます。その電気を購入し、送電線に使用料を払って、電気を契約してくれた人に届ける・・という基本の流れはとてもシンプルです。
ところがシンプルにできないように、いろいろなルールが張り巡らされていますし、実は「見えないルール」というのも多いのです。迂闊に突っ込むと、ルールというより「罠」にはまって、そこで「ジ・エンド」というようなものもあります。一昨年、この業界を襲った「電気の市場価格高騰」なんかそれだろうと思います。140社以上が倒産、廃業等に追い込まれました。「GPP」がやっているのは、まずこのルールの見える化です。
例えば、東北エリアにユーザーはいないのに、そのエリアの発電所と契約し電気を供給してみる・・みたいなことをやります。東北エリアで発電所を系統(送電線)につなぐ(連系と言います)にはどうしたら良いのかわからないからです。どうやら、日本の10エリアそれぞれで、系統連系手続きは違っているようなのです。大量の発電所とユーザーを抱えてから、手続きどうするのとやっていたら、その間の損失は莫大です。だからユーザーゼロでやる・・こんなことを考えつくのは竹村だけではと・・。
もちろん、バックアップとして、系統連系できた電気はエリアを超えて東京エリアに持って来れることを確認の上です。そうこうしているうちに、東北エリアでユーザーが現れ、地域での電気が回りはじめます。
電気料金も2023年に大胆に変更しました。電力「自由化」なので、いろんなことができるからです。そこで昼間の電気料金を、夜料金よりうんと安くしました。名付けて「昼とくメニュー」です。今では、昼間は太陽光発電が頑張るので電気の市場価格がうんと安くなるのです。逆に夜は高い。その状況を素直に反映したのですが、今続々と大手電力会社が追随しています。「理にかなった」電気料金であるとマスコミも評価しています。
「GPP」の功績と称えられないのは残念ですが、実はこのように、少しづつ社会を変えています。
出資者ツアーの一コマ
高滝湖第1ソーラーシェアリング
出資者による発電所見学ツアーでは4つの発電所と3つの発電所予定地を見てもらいましたが、3つの予定地の中で設置工事に最も近いのが高滝湖第1発電所です。ここは営農型、いわゆるソーラーシェアリングの発電所となる予定です。実は高滝湖第2も第3も所有者は同じです。一括しての買取をお願いされたのですが、7つもの地番があり、その中に第一種農地も含まれていたのです。
第一種農地とは「売買禁止」「農業以外には使えない土地」ということです。所有者の農家さんは高齢で農作業ができず、子供さんもご病気で、ご家族の中で耕作維持は不可能です。それでも第一種農地である限り売ることが認められないのです。
そこで市原市農業委員会に相談しました。第一種農地の「地目変更」を申請すれば、法務局から自分たちに照会があるので、その指示に基づいて現場状況を見ることはできると。その上で農業は継続できないと判断すれば「非農地」認定をするのだということでした。
それだけではまだ問題解決はしません。その土地は合わせて「農用地指定」が行われているのです。「農用地指定」というのは「超優良農地」とでもいう意味です。隣に田んぼや畑があると、その「一帯」として指定されてしまう模様です。この指定を行うのは農業委員会ではなく、市原市の「農林業振興課」です。市原市の本庁舎からかなり離れた農林業振興課にも行きました。答えは「簡単ではない」ということです。
ただソーラーシェアリングの場所に関しては、「農用地指定」「第一種農地」のままで、所有者から土地をお借りして営農型発電を作ることは可能です。それでここが、設置工事に最も近い場所ということです。今もブルーベリーが植っています。耕作をされているのではないのに、大地にしっかり根を張ったブルーベリーは毎年、しっかりと実をつけているのです。それを生かすつもりでいます。ブルーベリーを植えたまま、その上にソーラーパネルを掛けるという工法を取ろうと考えています。
この発電所はGPP社債で資金調達します
発電所の建設費用は1400万円くらいになります。このくらいの金額は本格的市民ファンドには少なすぎ、自前資金というにはちょっと大きすぎです。金融機関借入ができれば良いのですが、これまでの経験では、まず貸してはくれません。それでいつも少人数私募債(社債)で集めています。
今回はGPPの第3回社債となる予定です。この少人数私募債の難点は広報が認められないということです。知人友人関係でそっと集めなければなりません。だいたい一口30万円くらいで、上限は49口です。金利は1%から0.8%で設定しています。10年間で30万円が35〜36万円になるといった感じです。公募できないので、ホームページ等で告知できませんから、今のうちに「関心あり」のシグナルを届けてください。(コメント欄に返信してください!)
というわけで、タケちゃんは相変わらず、元気に房総半島を駆け回っています。他にも、お知らせしたいことは山ほどあるのですが、まずはここまでとしておきます。
高滝駅の菜の花、後ろは小湊鉄道の電車
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます