こころが乾くその前に

故郷を飛び出してから乗っかった自立への道のり……。そんなボクの日々の記録を、素直に綴ってまいりたいと思います。

自作詩「風に吹かれて」

2015-03-01 16:03:20 | 徒然5行詩+日記
迷いもひとつのエッセンスなのだ

と悟ったのはいつだったろうか。


世の中は十人十色、千差万別にできていて、

その中に、あるいはそれとは別に 人間同士のつながりがあるのだろう……

そこには、さまざまな人生哲学があり 各々の暮らしぶりがある。

だから

幸福主義者も宿命論も不幸感もゆとりも悲観も憂いもお笑いも音楽も文学も政治もカネも、


み~んないっしょくたにまぜこぜなのだ。


そういう中で、自分ばかりが正しいとは言えない、誰もがそう思っているし感じてもいるだろう………


ユウキはこんな当たり前のことに今ごろ気づいたのかと、自分をたしなめたい気持ちにさえなった。


当たり前の人生か……


夢は大切だからと、今は亡き祖父が高校進学祝いに買ってくれた『タ〇〇ネ』のアコースティックギターと向き合うようになってから、大分長い時を音楽と共に過ごした。

フツーに生きるのはどうして難しいのか、とかなんとか論議しているより「ともかくいつまでも快活に生きていくことを重んじる」方がよほどいい。


プハァ~~ッ


やめられない煙草を一服したら、


さあ出かけるぞ!


今日から新しい職場だ。

これまでの経験を上手く活かせばいい。


確かにまだ不器用で幼さが残るおれだが、


世の中そんなに狭くない。

捨てる神あれば拾う神がある、これは何にでも言えるはずだ。


財布から原付のキーを取り外して、


ガチャッ ブーン ブゥーン………


風になれ!追い風に!

生きることだ!


それがなによりも大切だ!!


思考も感情も、悩みも憂さも。


己を忘れるんじゃない。己を離れることだ。

もう自分に執着するのはやめよう!


……………………………ユウキは、溢れ出す涙を拭わず、


純だった子供時代を思い出していた。


〈終わり〉

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