最近、ずっと夢の話をブログに書いていて、ちょっと気分は幻想派といった気持ちになっていたのですが、こういう時に、よく思い出すのが表題の本です。
もう絶版になっていて入手できないようですが、僕が幼い頃繰り返し読んだ本です。
収められている各短編も十分怖いのですが、何とも説明のつかない不気味な挿絵が非常に怖く、その挿絵に添えられた小説が何となく大人の雰囲気で、気に入った挿絵を中心に読みました。
もうどういう順番で収録していたのか覚えてないのですが、印象的なものを順番に上げていくと....
「猿の手」 一人につき最大三つまで願いを叶えてくれるという猿の手。パーティのジョークアイテムのような軽い気持ちで使ってみた主人公を悲劇が襲う。
「魔のトンネル」 谷間の一部に白く切り取られた人型が浮かぶ絵が非常に印象的な一編。ディケンズの原作自体も、言ってみれば変な人に会って、変な話を聞くだけの話なのだが、どこか収まりの悪い読後感がまさしくホラー。
「すいか」 家訓としてすいかを食べてはいけないと言われた青年が、友人に自分の家に伝わるすいかの奇怪な話を語るというストーリー。過去と現代が複雑に入り組んだ構成が、幼い頃の僕には非常に怖かった。
「店を守る幽霊」 近所の酒屋さんの主人が亡くなったのに、なぜか開き続けている酒屋の話。コミカルホラー仕立てだが、こちらも不思議な挿絵に惹かれて、ついつい何度も読み返したものである。
「吉備津の釜」 占いで不吉だと出たのに結婚した夫婦。夫は妻を裏切るが、亡霊と化した妻から逃れるために、何夜かをお札の貼った部屋で過ごす。最後の一夜の結末が秀逸。
他にも「鳥取の布団」「耳なし芳一」「むじな」などが入っていました。
実家をよく探すと見つかるかなぁ。
もう絶版になっていて入手できないようですが、僕が幼い頃繰り返し読んだ本です。
収められている各短編も十分怖いのですが、何とも説明のつかない不気味な挿絵が非常に怖く、その挿絵に添えられた小説が何となく大人の雰囲気で、気に入った挿絵を中心に読みました。
もうどういう順番で収録していたのか覚えてないのですが、印象的なものを順番に上げていくと....
「猿の手」 一人につき最大三つまで願いを叶えてくれるという猿の手。パーティのジョークアイテムのような軽い気持ちで使ってみた主人公を悲劇が襲う。
「魔のトンネル」 谷間の一部に白く切り取られた人型が浮かぶ絵が非常に印象的な一編。ディケンズの原作自体も、言ってみれば変な人に会って、変な話を聞くだけの話なのだが、どこか収まりの悪い読後感がまさしくホラー。
「すいか」 家訓としてすいかを食べてはいけないと言われた青年が、友人に自分の家に伝わるすいかの奇怪な話を語るというストーリー。過去と現代が複雑に入り組んだ構成が、幼い頃の僕には非常に怖かった。
「店を守る幽霊」 近所の酒屋さんの主人が亡くなったのに、なぜか開き続けている酒屋の話。コミカルホラー仕立てだが、こちらも不思議な挿絵に惹かれて、ついつい何度も読み返したものである。
「吉備津の釜」 占いで不吉だと出たのに結婚した夫婦。夫は妻を裏切るが、亡霊と化した妻から逃れるために、何夜かをお札の貼った部屋で過ごす。最後の一夜の結末が秀逸。
他にも「鳥取の布団」「耳なし芳一」「むじな」などが入っていました。
実家をよく探すと見つかるかなぁ。
小さい頃はあまり本を買ってもらえなくて、一冊を二読、三読したものですが、中でもこの本は背表紙が裂けるほど読み、今でもその感触を思い出せるほどです。
最初にインスパイアされたページが見つからないのですが、
http://jajatom.moo.jp/kyoufu/2004kaikibon/03.html
http://d.hatena.ne.jp/hanoyshang/20080131
みたいなところでも紹介されています。
怪談(2)と怪談(3)もあるようですね。これは小さな頃は縁がなくて巡り合えてないです。
いきなり「怪談ほか」というタイトルなのが、またシュールな感じがしていたりして
小泉八雲の怪談も怖かったけど、海外物の幾つかのお話も秀逸で。
「猿の手」は、ある意味教訓ですね。これはこれで怖い。
お話によって違う挿し絵が独特で、それもいいスパイスに・・・
この頃思い出して無性に読みたくなりました。
最近、鳥取の布団の話がなぜかとても気になっていて、子供の頃に初めて読んだときは、短くて怖くなくて詰まらないと思ったのですが、うちにも子供が生まれて、
その子が、優しい子で、「パパ、大丈夫?」などと
話しかけてくれるので、そういうときに、鳥取の布団
の話を思い出します。
ミャー子さん、またコメントくださいね。