先日、BSアニメ夜話のスペシャルで、押井守特集をやっていました。作品の紹介だけでなく、番組の後には、押井監督自らが作品について語ったり、タレントで押井ファンの人が集まってトークするなどの趣向もありました。
その中の一つで、「うる星やつら ビューティフルドリーマー2」の後のトークショーで、タレントの一人が
「その当時の僕らの時代の気分」
という言葉を使っていて印象的でした。
僕らの世代で . . . 本文を読む
森達也著、集英社新書の一冊です。
日経ビジネスで、赤ずきんちゃんの話がレビューされていて、面白そうだと思ったので買ってきました。
童話を意地悪な視点で読み直すというのは、小学校高学年くらいで色々考えたような気がするのですが、もう忘れました。
みんな等身大になってしまって、微妙に格好悪いのは、予想通り。
「国家の品格を撃つ」という勇ましい新書を買ってきて、読んで面白かったのですが、それをここで紹介し . . . 本文を読む
前節の横浜FC戦で、平山が5人抜きのゴールを決めました。
僕はこれをテレビのライブ放送で見たのですが、見て真っ先に思ったのは
「すごい!よくやった!平山」
でなく、
「おいおい、あんなへろへろの平山におめおめと抜かれるなよ、横浜FC」
でした。
家長とか、播戸とか、あるいはフェルナンジーニョとかマグノアウベスとか、何人もDFを抜き去るタイプの人というのは、瞬間的なスピードとか、相手の意表を突くド . . . 本文を読む
三連休の中日にちょうど試合があったので、ガンバ大阪と横浜FMの試合を観に行ってきました。
早野は、マリノスで一度リーグ優勝をして、ガンバでも攻撃的で面白いチームを作ったので、なかなかいい監督だと思っていたのですが、ガンバと柏で、それぞれ西野と早野が入れ替わってから、一気に柏が凋落してしまって、かなり僕としては早野の評価を落としていました。
ところが、最近のマリノスが好調なので、今度の横浜FM戦で早 . . . 本文を読む
さっきの記事に続けて、もうちょっと。
「時をかける少女」は、タイムリープという能力を入手したことで、不幸にして自分の掘る穴の大きさを変える力を入手した女の子の物語という風に読めます。
だから、せっせと穴の大きさを変えようとするんだけど、結局変えられない。
でも、そういう自分とやっぱり折り合いをつけて、エンディングになるので、これは、そうそう自意識過剰の物語ではないなと思っています。
村上春樹は . . . 本文を読む
先日、こんな記事を投稿して、中途半端な感じのまま、考えがまとまるまで、少し置いておこうと思っていました。
なぜ、この記事が中途半端なのかということをうつらうつらと考えていると、どうも、自意識過剰という言葉を、どういう意味で使っているかを明確にしていないところにあるような気がしてきました。
というわけで、ちょっと自意識過剰の定義を。
正確な表現を覚えていないのですが、俚言に「蟹は自分の甲羅の大 . . . 本文を読む
またまた、角川ホラー文庫の小林泰三です。今年は「呪怨」の最新作が映画化されているので、角川ホラーもあちらこちらの本屋で見かけるのですね。
おかげで林巧と小林泰三がいっぱい読めてうれしいです。
これは4つのジャンルの異なる短編からなる短編集です。
表題作の「肉食屋敷」は、「玩具修理者」から「AΩ」につながる、スプラッタ系怪獣モノとでも言うべき作品。「AΩ」がウルトラマンやデビルマンを意識していると . . . 本文を読む
お盆休みに家族で帰省していた田舎からの帰り道、メール送信のために、高速道路のインターチェンジで、電話ボックスに立ち寄った主人公が、そこで何気なく拾った新聞には、これから自分達が出遭う交通事故の記事が書かれていた。
僕が小さい頃に読んだつのだじろうの漫画「恐怖新聞」は、本人が読みたくなくとも届けられる明日の出来事が載った新聞。それを読むごとに百日ずつ命が縮んでいくという新聞をそれでも読まずにいられ . . . 本文を読む
こないだ、うちの奥さんと酔って米澤穂信論をやったことをブログに書いたが、またまた、同じ店で出色な議論ができたので、ちょっと報告。
最近、僕がホラーづいていること、うちの奥さんがホラー嫌いなことは、ここまでブログに書いたとおり。
でも、うちの奥さんはミステリー好き。なぜミステリーは好きで、ホラーが嫌いなのか、僕には不思議でした。
この二つのジャンルというのは結構近いものがあると思っていて、実際、C . . . 本文を読む
ピアノレッスンに味を占めて買った林巧の二冊目です。
三つの中篇からなっているので、THREEです。
一つ目は、韓国が舞台で、人食い鬼が住むという雑木林を開いて作られた高層マンションに越してきた、幸せいっぱいの新婚夫婦を襲った恐怖の出来事みたいな感じの話(相変わらず、相当不正確です。)
二つ目は、タイが舞台で、戦時中に捨てられた天才的な人形師が作った人形が、戦後別の人形劇団に拾われる。特に出色の出来 . . . 本文を読む