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ピヨちゃん(音楽編)

2021年05月13日 | 読書
栗コーダーカルテットと谷山浩子のコラボアルバム、「ひろコーダー⭐︎栗コーダー」
の中の一曲、「ピヨの恩返し」が名曲過ぎて、我が家の空気測定器が「ピヨちゃん」と名付けられたという話は別の記事でした。

栗コーダーカルテットはNHK教育の番組「ピタゴラスイッチ」の音楽で有名なバンド。リコーダーだけで様々な名曲をアレンジ、演奏しています。圧巻が「ダースベイダーのテーマ」。まるでSD二頭身キャラのようなコミカルで可愛い仕上がりになっていて、思わず笑ってしまいます。そう言えば怪作アニメ「つり球」の音楽もこの人たちでした。

一方、谷山浩子はNHKみんなのうたで、「まっくら森の歌」「キャロットスープの歌」「おはようクレヨン」などで知られるシンガーソングライター。子供向けだけでなく、斉藤由貴カバーの「土曜日のタマネギ」や「猫の森には帰れない」「おはようございますの帽子屋さん」などの名作もあります。私は「夜のブランコ」が黒くて怖い不倫の歌で大好きです。「銀河通信」などもネットワーカーにとってはロマンティックでステキですね。

全く違う背景を持つ二つのアーチストがコラボして、合うの?というのがアルバムを聴く前の正直な気持ち。ところが聴いてみると、手触りがすごくマイルドで上質な天鵞絨のような仕上がり。あまりにも心地がいいので、一瞬、彼らの狂気を見失いそうになりますが、豊穣な波の中にしっかり存在し、響き合っています。

ピヨの恩返しはこのアルバムで初めて聴いたのですが、さらっと聴くと、鶴の恩返しのような穏やかな曲なのですが、よく聴くと、自分の足元に深い溝が開いているような、不安定にさせる怖い歌詞が展開されています。

私は別記事に書いたようにうちの奥さんと奇跡の出会いをしたと思っているのですが、その奇跡がこの歌に象徴された気がしました。いや、歌詞の内容と我々の出会いは全然一致しないのですが、それでも一緒だと思うのって何なんでしょうね。


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