バブル期の頃は、仕事なんていくらでもあるのに、ちょっとした努力もしないで、どうして不便な暮らしをしているのだろうと不思議に思っていました。
僕はある程度清潔じゃないと耐えられないので、例えば仕事で一晩徹夜すると、シャワー浴びて暖かい布団で寝たいと思います。ホームレスであることの不便さというのを想像すると、よほどのことでもない限り、そういう暮らしはしたくないと思います。
もちろん、彼らとて、望んでそうなっているのではないと思っていて、どうしてそこまで追い込まれる状況になったのだろうと、かねがね疑問に思っていました。
この本の著者は、ホームレスに対し、非常に優しい視点を持っています。子供を連れて、上野公園に寝泊りしているホームレスを訪ね、彼らと親しくなります。
彼らも社会から孤立して生きているわけではなく、炊き出しを行う謎の宗教団体や、怪しげな仕事を持ってくる手配師、公園から追い出そうとする警察、住民とのトラブルを恐れる公園の管理人、彼らの生活支援を行う外人ボランティアなどと、時には争い、時には協力して暮らしています。
彼らと共に生活し、彼らと友人になったり、仲違いしたり、一緒にデモに参加したりしながら、完全な社会的弱者である彼らの置かれている厳しい状況と、彼らの、自分達を拒否した社会に対する屈折した心情を描きながら、彼らが生き残り、社会とのより健全な関わりを復活すべく奔走する筆者の姿は感動的です。
僕の疑問はあまり解決しなかったのですが、ODA大国日本でも、健康で文化的な最低限の生活すら保障されていない人達がいる矛盾について、いろいろと考えさせられた一冊でした。
僕はある程度清潔じゃないと耐えられないので、例えば仕事で一晩徹夜すると、シャワー浴びて暖かい布団で寝たいと思います。ホームレスであることの不便さというのを想像すると、よほどのことでもない限り、そういう暮らしはしたくないと思います。
もちろん、彼らとて、望んでそうなっているのではないと思っていて、どうしてそこまで追い込まれる状況になったのだろうと、かねがね疑問に思っていました。
この本の著者は、ホームレスに対し、非常に優しい視点を持っています。子供を連れて、上野公園に寝泊りしているホームレスを訪ね、彼らと親しくなります。
彼らも社会から孤立して生きているわけではなく、炊き出しを行う謎の宗教団体や、怪しげな仕事を持ってくる手配師、公園から追い出そうとする警察、住民とのトラブルを恐れる公園の管理人、彼らの生活支援を行う外人ボランティアなどと、時には争い、時には協力して暮らしています。
彼らと共に生活し、彼らと友人になったり、仲違いしたり、一緒にデモに参加したりしながら、完全な社会的弱者である彼らの置かれている厳しい状況と、彼らの、自分達を拒否した社会に対する屈折した心情を描きながら、彼らが生き残り、社会とのより健全な関わりを復活すべく奔走する筆者の姿は感動的です。
僕の疑問はあまり解決しなかったのですが、ODA大国日本でも、健康で文化的な最低限の生活すら保障されていない人達がいる矛盾について、いろいろと考えさせられた一冊でした。
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