よんたまな日々

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私たちがウチを買うまで その7

2021年07月19日 | 日々徒然
その6では、入籍して深川のマンションに引っ越した私たちが、思わぬ事情から、結婚式を挙げ、新婚旅行に行く話をしました。
また、その頃、ちょうど、このブログを開始したばかりなので、関連記事へのリンクを紹介しました。

さて、深川の新居も町の雰囲気も気に入っており、式も新婚旅行も終わったので、今度こそ、安定した生活が始まると思っておりました。
「こうして二人は末永く幸せに暮らしましたとさ」以降の長い平和な暮らしを想像していたのです。

もしかして万が一私がブログを開設して以降、ずっとブログを読んでいる人がこの記事を読んでいれば、ブログを書き始めた2004年10月から、たった半年後の2005年5月に私たちが大阪に引っ越したのをご存知でしょう。
この話を今回書くと思った人は甘いです。(笑)
2005年5月に至る大阪進出前夜までで、記事一本書けてしまいます。その7は、大阪進出前夜編です。

その5で書いたように、入籍から実際の引っ越しまでに数ヶ月かかりました。
その間、ひたすら、不動産屋からの案件紹介を待っていたのですが、待っているだけでは、もの足らず、部屋のポストに入るマンションのチラシを眺めたり、Casa Brutus みたいな雑誌を買ってきて、素敵な家に対する期待を膨らませたりしていました。
そういう作業をしているうちに、私は目覚めてしまったのです。自分が間取りファンであることに。

昔から妹尾河童の、部屋を俯瞰的に見下ろすイラストは大好きで、寮の部屋を引き払うときとか、スケッチブックに河童風の自分の部屋のイラストを少し書いたりしていたのですが、家族で住む間取りとなると、一人暮らしとは違い、色々なアイデアが湧いてきて、非常に楽しいです。
まさにそのころ、佐藤和歌子さんの「間取りの手帖」が発売され、和歌子さん本人がマツコの知らない世界に出演されたりして、不思議な間取りを楽しもうというのがちょっとしたブームになっていました。
間取りの手帖 | 佐藤 和歌子 |本 | 通販 | Amazon
もちろん、私も買いましたとも。マイ間取りブームが去った時に売り払ったような気がしますが。
マンション入居するまでは、机上だったり、雑誌の上で想像を膨らませるだけだったのですが、深川のマンションで暮らし始めた時に、こういうソフトを買ってしまっておりました。
「3Dマイホームデザイナー」
間取り&3D住宅デザインソフト|3Dマイホームデザイナー|メガソフト
そして
「マイホームをつくろう」
Amazon | マイホームをつくろう! | ゲーム
これで、間取りの組み方や、平面の間取り図から立体的な家を想像する技術などを鍛えておりました。

スキップフロア、吹き抜け、螺旋階段、地下室、ドライエリアなど、凝った造りの家を図面上で作って遊んでいました。

これの極北ミステリーがこちら。


怖い話ですので、ホラー嫌いな人はアクセスしないようご注意ください。

一方、うちの奥さんは、新しい家で、コルクボードを買ってきて、そこに色々な掲示物を飾るのがお気に入りでしたが、コルクボードを壁に据え付けられず、壁に立て掛けたまま使っているのが気に入らず、「DIYしたい」と言い出します。
そして、私が間取りに熱中しているのを見て、きっと私も今のマンションを飛び出したくてやっているんだと解釈された模様。
実際には、愛娘がマグフォーマーで家を作って遊んでいるのと同じことをやっていただけなのですが…。

ということで、2005年10月頃に清澄白河にオープン予定の新築分譲マンションのチラシが入っており、見学予約を入れようかと話しておりました。
うちの会社は大きな人事異動が4月と9月にあり、勤務地の変更を伴う場合は、一か月前に内示があるというルールがあります。3月15日までに内示がなければ、今期は異動なしでOKという話をしており、3月15日を無事越したので、じゃあ、一度、行ってみようかと話していたところに、内示が…おっと、これは次回話すお話でした。

家内は分譲マンション購入にも 積極的だったのですが、私は思い切り、腰が引けておりました。
なぜなら、支払う金額が、私の生涯賃金のン十%になろうという金額なので、まさに一生に一回しか買えない買い物です。

一人暮らしを始めたときには、まず奈良の実家を出れたことで大きな開放感を感じました。また、福住のアパートに引っ越した際にも、奈良と縁を切ったことで、さらに強い解放感と、根無し草になったという少しの寂しさを感じておりました。
うちの奥さんと二人、深川の地で暮らしていることは、私にとって根無し草であると
感じており、それを心地よく感じておりました。
うちの奥さんに「フーテンの寅さんみたい」と、その感覚を説明しようとしていたのですが、うちの奥さんは、このコテコテの昭和男が大嫌いみたいで、うまく共有できておりませんでした。
分譲マンションを買うということは、このどこにでも飛んで行ける自由さを捨てて、この土地に根を下ろすということなので、そこまでの覚悟が決まっていないことも、腰が引けた要因でした。

この感覚はうちの奥さんに理解しておいてもらわないといけないと思い、もっと卑近な話として、
「うちの会社は、家を買うと人事異動させられる」
という話をしました。だから、落ち着くまでは買わないよと。

それが全く冗談ではないと、その時は知りませんでした。

ということで、内示が出てから、大阪に引っ越すまでの話は、次回その8で行う予定です。

今日の音楽はこちら。

小坂明子 あなた


悲しい色やね 上田正樹

思えば遠くへ来たもんだ 海援隊

スピッツ ロビンソン

さすらいの歌を集めたかったのですが、意外とYouTubeに上がってなくて。
最後は在り物で間に合わせました。

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