ハリーポッター 不死鳥の騎士団

「最初の読書カテ投稿がこれっすか？」ということをついつい思ってしまった。
「だって、しょうがないじゃん、昨日たまたま読み終えたんだから。」
読んでいる人はもう読んでいますよね？あんなにどこの本屋さんでも平積みになっていたので。
僕も、知り合いから借りて読みました。
「指輪物語」「ナルニア国物語」などと同じ系統の物語です。楽しめて、映画化、ゲーム化も簡単。
目新しいことは、主人公の生きている舞台が現代であることと、完全にあっちの世界に行ってしまわず、微妙に現実世界と重なっている設定になっていることでしょうか。まあ、それも日本のアニメではよくあるパターンですしね。
さすがと思わせるのは、世界設定の詳細さで、ここがイージーなコミックやアニメと一線を画している部分です。
今回の作品も十分楽しめました。主人公がいじめられっ子で、あちらの世界で逆転する構造は、「果てしない物語」と同じ。ただ、向こうで勇敢な英雄であることをシリーズの中で書いていくと、現実側もその影響を受けざるを得ない。一方、あちらの世界でも単純な英雄でいられないというところが、前半部のねじれに結びつき、なんともほろ苦い味になっています。
このほろ苦さが後半を盛り上げる役に立っているのです。最後は、まーまーのハッピーエンド。

シリーズで連作していると、だんだん単純なエンターテイメントでいられないのかな。読者は多分そういうのを望んでいるんだろうけど。

と思いました。