よんたまな日々

サッカーとゲームと本とおいしい食べ物

道頓堀 はり重

2008年01月14日 | B級グルメ
うちの奥さんに「誕生日プレゼントは何がいい?」と聞かれ、リクエストしたのが、はり重での一席。

最近、すき焼きのたびに、最初に肉を焼くのはいいんだけど、野菜をどのタイミングでいれるのか?肉をおいしい状態で食べてしまうとうまく肉だしが鍋にうつらないし、肉を煮込んでしまうとかすかすとしてしまうし。
ということで、すき焼きでおいしい肉を食べる方法の手本を求めていました。

はり重に僕が行ったのは、約15年前。まだ入社3年目くらいで、メーカーの研究部門にいたのですが、当時の開発チームで取り組んでいたテーマで、課長さんが論文を書いて発表し、それが何かの賞で10万円の賞金をもらいました。
課長さんは、チームとしての成果だからと、その10万円で慰労会を開いてくれて、僕がその慰労会の幹事役を仰せつかりました。
10万円なんて大金で宴会をやったことがなかったので、一生懸命考えて、すき焼きのはり重に予約を入れ、一人一万円のコースで10人のチームメンバーで綺麗に全額使い切りました。
後で「おつりは?」って聞かれて、「全額使い切りました。」って答えたら、一瞬絶句した後、深呼吸して「別に全額使い切らなくてもよかったんだよ。」って注意されました。
どうやって使い切るか、せっかく一生懸命考えたのに。まあ、それ以降、僕に幹事をやらせようという無謀なことを考える人がいなくなって、うちのチームに平和な日々が訪れたのは喜ばしいことでしたけど。

当時はインターネットの黎明期で、通販サイトなんてなく、おいしいもののお取り寄せなんていう発想もなかったので、初めて食うおいしい霜降り肉に物凄く感動したものでした。

それから15年。比較的高級な霜降り肉は、近所のスーパーでも買えるようになり、本格的なものが食いたければ、ネットで検索すれば、但馬牛だろうが松坂牛だろうが、産地業者から取り寄せられる便利な時代になりました。

2年ほど前の誕生日にうちの妹から、すごくいい肉のプレゼントをもらい、それですき焼きをしてから、ときどき、いい肉のすき焼きを楽しんでいましたが、一番最初に書いた疑問を抱くようになり、原点に返ってはり重に行ってみたいと思いました。

というわけで、二回目の訪問だったのですが、前回の記憶はほとんどなく、初体験に近い状態。
建物の外見もなかなか古式ゆかしい感じですが、中も昔の日本旅館風で、入るとじゅうたん敷きの階段を上って、二階の和室に案内されます。
前回は一部屋貸切だったと思うのですが、今回は、二人掛けの席が10くらい並ぶ広間に案内されました。
北極星もそうだったのですが、大阪の老舗は、和室が好きなのかもしれませんね。

肉はなかなか豪快な大きさの霜降り肉で、割り下で食べる形式。焼き豆腐とねぎとしらたき、みつばがついてきます。とろけるようなうまい肉を、砂糖と醤油味の割り下で煮て、生卵で食べます。最初の一枚を、お店の人が煮てくれて、「あとはご自分でお願いします。」というところは記憶通りでした。
前回は、最初の一枚の肉をおいしく食べているうちに、お店の人が野菜をささっと入れてしまって、肉と野菜の変わり目をチェックできなかったのですが、まあ、割り下を使っているなら、チェックしなくてもいいやって思いました。
今回も、一枚目のおいしい肉に熱中しているうちに、鍋に野菜が投入されていました。

このコースで、サービス料も込みで、二万五千円也。確かにうまい肉でしたが、うちで1万円クラスの肉をインターネットでお取り寄せして、近所のスーパーで野菜を買ってくれば、同じ程度のモノが食えるかなと考えると、ちょっと割高かもしれません。
すき焼きは味が濃いので、家庭料理との差別化も難しいですしね。

ということで、貴重な情報とおいしい肉が楽しめた夕べでした。
ありがとうございます>うちの奥さん


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