よんたまな日々

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えうれか!

2021年09月22日 | 日々徒然
わざわざ、こんな説明を書かなくともいいと思うけど、「エウレカ!」は、アルキメデスが、全て金の王冠と混ぜ物のある金色の王冠を判定する方法を、お風呂の中で思いついたときに、
「わかったぞ!」と叫んで、喜びのあまり、裸で街中に走り出したというエピソードに基づくもの。

全て金の王冠と混ぜ物のある王冠では、混ぜ物のあるほうが、圧倒的に比重が低い。ところが、精巧な王冠にうまく飾りを足して重くすれば、単純に重さの比較では、判定できなくなる。
この場合に、王冠の正確な体積を測ることができれば、重さ÷体積で比重を求めることができるので、その比重の値で混ぜ物の有無が判断できる。
王冠を溶かせば、体積は求められるが、それだと、せっかく精巧に作られた王冠が台無しになってしまいます。

アルキメデスが発見したのは、水をぎりぎりまで詰めた樽に王冠を沈めれば、溢れた水の分量が、王冠の体積に等しいこと。
これで王冠を破壊せずに正確に体積を図ることができ、比重を正確に求められるので、どちらが混ぜ物のある王冠なのかが判定できるのだ。

ちなみに、アルキメデスの原理とは、これと似ているが別の原理。
物体が得る浮力は、その物体が押しのける水の量に等しいというもの。
押しのけた水の量よりも、物体が軽ければ水に浮き、逆に重ければ、水に沈む。

こんな、理系であれば常識以前のことを偉そうに自分のブログに書き始めたのは、ずっと悩んでいた課題が、今朝のシャワーを浴びている時間に解けたから。

問題と思いついた回答を説明する前に一曲どうぞ。

矢井田瞳 - I'm here saying nothing



さて、私がどういう問題で悩んでいたか。
うちの会社の在宅PCは、① アンチウイルスソフト、② リモート接続ツール、③ PC管理ツール の3本のソフトで、セキュリティが維持されたまま、社内サーバーにアクセスできるのです。
ところが、① と② が、製品寿命が尽き、リプレースの必要に迫られたので、
③で①と②のバージョンを調べようとしたところ、なんと、③がまともに動いているのが全体のごく一部だったということがわかったのです。
ということで③の再インストールを行わないといけないのですが、再インストールには、PCの管理者権限が必要になります。
最初は在宅ノートPCを会社に持ってきてもらって自分達が手作業で修復しようと考えていたのですが、多くのユーザから一斉に問い合わせが来るのと、会議中だろうと
現場対応中だろうと、PC持ってきましたが、③が動いてませんという問合せ・連絡が来て、回答が遅れると未対応のまま、また在宅勤務のために持ち帰ってしまうので、とても対応しきれない状況であることが身にしみてわかりました。

こうなったら、自動更新スクリプトをUSBに入れて提供して、自宅で在宅用ノートPCをアップデートかけてもらおうと、スクリプト作成に取り組みました。
ところが、昔のwindows ならrunas で管理者権限を付与できたのに、windows の仕様が変更されていて、なんと、runas で管理者権限を取ることができないことが判明しました。

管理者権限を何とか無理矢理にとる方法か、管理者権限なしで、③の更新をかける方法を考えないといけません。

出勤日は、色々な業務に追われながら、課題も考えて、疲れ切って帰る日々が続いていました。
在宅の日は、直接触れるマシンが自分の在宅PCしかなく、これ壊したら、在宅勤務できなくなるので、怖くて試験できません。

昨夜は中秋の名月だったようですが、この日も進捗せず、空も見上げずに、地面見ながら、帰途に着きました。帰宅後、皆さんのブログで名月拝見しました。

じゃあ、一曲

鬼束ちひろ - 月光



とにかく、在宅勤務が増えると、たまの出社日の忙しさが異常で、げっそり疲れます。
昨日も、ウォークマンをヘッドホンで聴きながら、とぼとぼと帰宅しました。
課題も解決できないし、現地対応も書類仕事も中途半端で、暗い気持ちで月が出ているかどうかも気にする余裕はなかったです。

ところで、また、怪しい蘊蓄話になるのですが、「三上」という言葉をご存知でしょうか?昔なので、システム上の課題ではなく、きっと詩想を得るタイミングの話だと思いますが、いいネタを思いつく三つの「上」の話です。

○ 枕上(ちんじょう) 枕の上 = 夜眠る前
○ 厠上(そくじょう) トイレの中
○ 鞍上(あんじょう) 馬に乗る時の鞍の上 = 今でいえば通勤電車の中

開発業務に携わっていたときは、コードをどう組めばいいのか思いつかず、諦めて帰った時に、まさに、トイレの中とか、帰りの電車の中で思いつくのはよくありました。
今すぐ、会社に戻ってコード書きたいと思いましたね。
寝る前はないですけど、夢の中で答えを思いついたというのもありましたね。

三つの共通点として、直接その仕事に従事できず、ちょっと離れていることと、リラックスして考えが彷徨えることが挙げられます。

今回、解決策を思いついたのは、朝、寝ぼけまなこで熱いシャワーを浴びているとき。気持ちよくて、完全にリラックスしていました。

思い付いたのは、実は、卑劣な方法で、③の製品の既知のセキュリティホールを突くやり方があったのです。
まあ、「He is very tricky!」と呼ばれた男の面目躍如とお考え下さい。

解決方法をあまり喋ってしまうと、それを応用したサイバー攻撃ができてしまうので秘密です。そして、メーカーにばれると、保守対象から外されてしまう方法なので、よいこは真似しないでください。というか、真似しようにも手順が明かされていませんね。
まあ、そういうやり方です。

じゃあ、一曲。
石川ひとみ、岩崎宏美 - ウナセラデイ 東京


ベンゼン環を思いついた人(すいません、名前を忘れました)も、夢で3匹の蛇がお互いの尻尾を噛んで輪になる姿を見て、思いついたそうです。
アイデアは空から降ってくるのですね。

そうだ、いつか書こうと思っていた不思議な話を。
私が大学の研究室で輪講をやっていた頃の話。
輪講とは、ある書籍を選んで、あるページ範囲をみんなで分担し、それぞれが講師になって、参加者に自分の担当分を講義する形式の勉強方法です。
確か関数空間の教科書だったと思うのですが、ある人の担当分で、かなり難解な演習問題が出題されており、担当者は、「わかりませんでした」と匙を投げた格好で発表しました。
ところが、私は、その課題、以前、別の人の発表で同じ問題を解いた記憶があり、
「あれと同じように解けんじゃないの?」と発言しました。輪講メンバーの顔を見るとみんな心当たりがないと首を振っており、私の記憶の中で解いたはずのK君すら、首を捻っております。
前回と同じ解法で、板書しながら、サラサラと解いて見せると、メンバーから拍手が漏れました。K君まで拍手しているので、
「以前、君が解いたんじゃないか」
と言ったら、
「そんな筈はない」
との回答。
「絶対、彼が解いたんだ。」と思って、これまで読んできたページを見返すも同じような問題は見つからず、今以って、誰がこの問題を解いたのかは、わからないままです。
当時の輪講メンバーは私が解いたと思っていましたが、こんな難しい問題、自力で解ける筈がありません。
なんとも不思議な体験でした。

じゃあ一曲。「俺たちの旅」


さだまさし「パンプキンパイとシナモンティー」


狼と香辛料のオープニングテーマで「旅の途中」


皆さん、お疲れ様。明日は楽しみな休日ですね。

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