この週末と月火は、テレビをよく見ました。ブログ巡回しなきゃ〜、書かなきゃ〜と思いながら、娘や家内と見始めると、ついつい引き込まれるのが多くて。(^^;;😅
最初は表題の「ファミリーヒストリー 館ひろし」
以前から、育ちの良さそうな人だなと思っていたのですが、ホンマに「ええしのぼん」(京都弁)でした。
うちの奥さんが、「ここのおうちも庄屋さんで士藉買ったって言ってるよ。」の一言で、ガバッと起き出して見始めました。実はうちの実家もそうなのです。
館家は買っただけでなく、鉄砲方として、実際にお勤めされていました。
ご一新で台無しになっちゃうところも同じ。
それでも有力地主、地元の名家として発展しますが、戦後の土地改革で、全てを無くします。それでも歴代、医師、技師を生み出してきた家柄、館ひろしにも強い期待がかかります。
ところが、このお坊ちゃんは、家族の期待を裏切り続けます。進学校に進んだのに、悪い仲間に誘われて、授業サボります。何とか卒業し、大学進学するも、バイクに夢中で、事実上の退学状態。
ずっと家族の期待を裏切り続けながら、自分の人生を全うするところが、他人事と思えず、じっと見てしまいました。
しかし、館ひろし、いい男ですね。育ちがよくて、頭がよくて、背が高くて格好いいと、やはり自然と周囲に人が集まって来るのですね。生まれが似ているだけに自分の持ってないものを持ち過ぎている人に、多少の嫉妬を感じました。
そして、実家の母のことを少し考えました。
ここで一曲。池田綾子「浜辺の歌」。
音楽の授業で聞き飽きたかもしれませんが、池田綾子さんの素晴らしいボーカルをお聴きください。
次に見たのが、「美の壺 ともに過ごすお盆」。
コロナで多くの人が里帰りできない中、これを放送されると、それだけで涙を誘います。
ナビゲーターの草刈正雄さんが一人二役で演じるご先祖様が中々お茶目です。
ご先祖の我儘で、あの世に帰る乗り物のリクエストに応じて現世の当主が作ったズッキーニのバイクを「一生大切にする」というメールがご先祖様から届きます。
もう死んでるのに「一生って‥」と黄昏れる当主の後姿で終わるラストもよくできています。
実家の母は、今やすっかりご先祖様の祭祀者となっております。これが実家で同居している時は実に鬱陶しかったのですが、毎日30分も仏壇にお経を上げるとか、食事前に、仏壇、阿弥陀さん、神棚、ベットのお墓に、お供えしてお経を上げてから、食事とか、日々の暮らしにどれだけ時間かけているんだよと、イライラしていましたが、こうやって離れて遠くから見てみると、祭祀者の祖先に寄り添う気持ちは、有り難く感じますね。
小さな頃手順を間違えてよく叱られていたのですが、美の壺を見ると、各地で祭祀の手順は異なるので、そういうことが些細な問題のように思えてきます。
いや、コロナが収束して、また盆や正月に帰るようになって、また叱られたら、きっと違うことを思うのでしょうが。
ここで二曲続けて。
カルメン・マキで「母のないこのように」、山本潤子「竹田の子守唄」。
そして、最後に見た番組が「日本縦断 自転車旅 とうちゃこ 山形県鶴岡市」。
鶴岡は義母の故郷であり、家内は小さい頃、家族で里帰りした思い出の場所です。
番組内でいくつも家内の思い出の場所が出てきて、家内は娘に色々と鶴岡の思い出を語りました。
それを聞いていた娘は‥
「アタシはアンパンマンミュージアムに行きたいんだけどね。」
自分の都合かい!と思わず家族でツッコミました。
もう一曲。宗次郎のオカリナで「赤とんぼ」。
さて、こういうしんみりした流れのところにうまく実家の母から、電話が。
内容は、お母ちゃん便のタッパー返すお礼で、お供え物のお菓子と、母の大好きなイカ缶、鯛味噌缶を詰めて送ったことについてのお礼の電話でした。
「アンタ、よく母ちゃんの好きな缶詰覚えていたなあ。」
「小さい頃、よく食卓に出てたやん。近所のスーパーで買っただけやけど。」
いつもより、少し時間をかけて、話しました。
さて、しんみりし過ぎなので、最後にコミカルなヤツを。
大滝詠一の「ロックンロール退屈男」です、どうぞ!
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