クマ、痛かったでしょう

クマは、私が二階に行く時は必ず後をついてくる。
勘九郎も一緒に来たいけれど、勘九郎は、二階には昇れない。

ハイジが我が家に来たばかりの頃、クマが二階に昇るのを見て自分も一緒になって昇ろうとして、二段目くらいまで上がり、落ちた。
それから、もう一度くらい挑戦したことがあったけれど、結局、自分には無理だと悟ったらしく、それ以降は階段を昇ることをあきらめた。

勘九郎も同じだ。
やはり、同じように階段に挑戦したけれど、同じように二段目から落ちて、それからは、二度と昇ろうとはしない。
クマが昇った後、階段の上り口でずっと上を見上げて待っている。

今朝、私が洗濯物を干すために二階に上がり、いつものようにクマがついてきた。

今、インコのタカの体調がよくないため、陽のあたる二階に置いて、温度調節をしている。
そのため、洗濯物を干しにベランダに出るときは、少しでも室温が下がらないように窓を閉めてから出る。

いつもは、私がベランダに出るとクマも一緒についてきて、ベランダから外を眺めている。
今日もついてきたけれど、私が窓を閉めてしまったので、部屋でお座りしながら窓越しに私を眺めていた。

クマには私が窓を閉めたことを当然分かっていると思っていた。
ところが、しばらく私の様子を眺めていたと思ったら、クマは、いきなりベランダをめがけて飛び込んできた。
それで、思いっきりガラスに頭をぶつけて、あわてて退いた。
私は驚いて急いで窓を開けたけれど、クマはいくら呼んでもベランダに来ようとしなかった。

普段、ロクに掃除もしていない汚れたガラスだから、閉まっているのが分かっていると思っていたけど、クマには、理解できなかったようだ。
かわいそうに、ぶつけた頭、痛かっただろうなー。