お帰り！

主人が仕事から帰ってきました。

車の音がすると勘九郎が気づき、真っ先に活動を開始します。
勘九郎がドアの前に走ると、その動作に気づいたクマが後を追います。
以前はクマが先に気づいていましたが、最近はクマの耳も遠くなり、音も聞こえにくくなっているようです。

玄関の鍵が開く音がすると、二匹のしっぽが交互に揺れます。
小さく、小さくチョロチョロと揺れ、部屋に入ってきそうな気配を感じると、しっぽの揺れは大きくなります。

今か、今かと、ドアが開くのを待っているクマと勘九郎。

ドアが開いて主人が部屋に入ってくると、二匹のお帰り攻撃が始まります。
サークルの中では、はながピョンピョン飛び跳ねます。
勘九郎は、
「待ってたんだよ。遅かったじゃない！」
とでも言うように、思いっきり甘えた声を出して主人に飛びつきます。
クマは、黙って目を細め、身体を摺り寄せます。

この”お帰り攻撃”が収まるまで、主人はひとしきり３匹を相手に、
「ただいま！ただいま！」
と繰り返し、順番に撫でて相手をします。

誰かが出かけて帰ってくると、必ず行われる我が家の行事です。