7月3日の大学病院の先生の診察で、まるは悪性リンパ腫という悪い病気だと言うことがわかり、その日のうちに抗がん剤治療をしました。
というのも、今のうちにそれをしておけば少しの間楽に過ごせるだろうという先生ので進言で、娘は治療をお願いしたと言います。
その抗がん剤治療が効いたのか、それからのまるは食欲も出て、元気で飛び回り、いたずらに悩まされるようにもなりました。
最初私たちは、抗がん剤治療をしても寿命は変わらないというので、嫌いな病院へ行って、嫌な治療をさせることはないだろう、短いであろうこれからの日々を少しでも楽に、まるにとって良いように過ごさせてやりたいと思いました。
でも、最初の抗がん剤治療で、見違えるように元気になったので、こんなに元気になるなら、今後も抗がん剤治療を続けたほうが良いだろうと話しました。
でも、まるの体調が良さそうだったのは、抗がん剤治療をした後の3日間だけでした。
前日まで元気で飛び回っていたまるは、7月8日、再び嘔吐するようになりました。
胃の壁の炎症が再び始まり、食べ物の出口をふさぎ始めたようです。
朝、娘から電話があり、仕事で留守になるので、まるの様子を見てきてほしいと言われ、娘の家に行きました。
まるは、あまり元気はなさそうでした。
その前日、主人がまるの様子を見に行ったのですが、その時は、元気いっぱいで、家の中を飛び回っていたそうですが、たったの一日で様子が変化してしていました。
たまに口をくちゅくちゅさせていたので、気持ちが悪いのかなと思いましたが、特に吐くような様子はなく、寝ころんでいました。
7月12日。
夕方娘から電話があり、今後の治療方針に関して担当の先生と相談してきたと言います。
大学病院の先生が検査機関に出してくれた結果も出ていて、やはり悪性リンパ腫という診断は間違いがなかったという報告もありました。
それも、かなり悪い状態だと言います。
抗がん剤の治療は、飲み薬と点滴、静脈注射の三種類があるそうです。
点滴治療は、血管に抗がん剤を入れる治療で、少しでも血管を外れると危険で、しかも1時間くらいかかるというので、検査すら大変なまるが1時間もじっとしてられるとは思えず、まるにとってはかなり危険な治療ということで選択肢から外れました。
私たちは飲み薬が一番良いと思っていたのですが、飲み薬の場合もその都度血液検査をして薬の量を調整しなければならないらしく、通院しなければならないそうです。
なので、同じ通院をするなら静脈注射が副作用も少なく効き目から考えても良いのではないかということになりました。
ただ、薬が常時病院にあるわけでなく、注文しなければならないはないということで、数日後にまるを連れて病院へ行くことになりました。
4日後の7月16日、まるの抗がん剤治療が始まりました。
足の静脈に抗がん剤を入れる治療です。
まるの場合、身体を横にする検査は大変ですが、首にカラーを巻いて抱っこして抑えてしまえば、手足に注射針を入れることは比較的楽にできるようです。
その後、血液の数値がどうなっているのを見なければならないということで、一週間後に通院することになりました。