はーちゃんの気晴らし日記

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老犬の介護

2013年11月05日 | クマ
クマは、すっかり寝たきりになってしまいました。
少し前に大きな発作があり、その後は、下半身が麻痺してしまったようで、自分の力では全く動けなくなりました。
その後、一週間くらい毎日、軽い発作がありましたが、最近は、発作止めの薬の効果か、ほとんど発作を起こすことはなくなりました。
たまに上体を起こすことがありますが、大抵は、ただ身体を横にして寝ているだけです。
身体中に力が入らないらしく、身体全体がクニャクニャしていてクラゲのようです。
食欲だけはあり、朝夕2回の食事はきちんと食べます。
便も今まで通り、朝夕2回立派な良い便が出ます。
なので、現在は、点滴は中止しています。
先生の指示でステロイドの量も減らしています。
現在は、抗生剤とステロイド、発作予防の薬を飲んで乗り切っています。
食事が摂れるので、薬も注射から飲み薬に変わり、その辺も楽になりました。

一日のうちのほとんどの時間は、穏やかな顔をして眠っています。
まるで、体温を持ったヌイグルミみたいです。
でも、たまに上体を起こすことがあるし、自分の意思を表すことがあるので、ただ寝ているだけとは違います。
私がちょっと近くの買い物などに出かけて、部屋に戻ると、目を開けて見ているので、帰ってきたのがわかるのかもしれないと思います。

いつも、私が座っている場所の横に寝ているので、クマの様子はすぐにわかります。
水を飲みたいときは、口をペチャペチャ動かします。
そんな時には、クマを抱き起こして、水を口元に持って行ってやると、気が済むまでゴクゴク飲みます。
便が出る時は、動けない身体を揺すっています。
最初、手足をバタバタさせた後、ハアハア荒い息をしたり、キーッという変な声を挙げたりしたので、また身体に異変があったのかと思い驚きましたが、そうではなくて、便をするために格闘しているようです。
動けない身体で、身体中の力を振り絞って、便をしています。
便をした後は、疲れるらしく、ぐっすり眠り込みます。

クマが寝たきり状態になってしまってから、体臭や口臭がなくなりました。
クマは黒い犬だし、身体も大きいので、我が家で一番体臭が強かったのですが、その犬臭さが、あまりなくなってしまいました。
口の中も、年とともに臭くなり、そばでハアハアされると、いつも
「クマ、口、臭いよ。」
と言っていたのに、今はその口臭もなくなってしまいました。
不思議です。

こうして、勘九郎が一緒に寝ていることがあります。


元々、犬は、眠っている時間が長い動物なので、若いはなは別ですが、勘九郎もほとんど一日中眠っています。
これ以上の回復は望めそうもないので、クマが穏やかに寝ていてくれるなら、現状維持を続けて欲しいと思っています。
そんな風に思っていはいますが、夕方の散歩の時、いつもクマが排便する場所を通ると、クマが一緒に歩いていない寂しさがこみ上げてくることがあります。

私の毎日の仕事は、オムツ交換と食事と中間の水やり、そして身体の向きを変えてやる事です。
抜け毛もひどいので、ブラッシングをしたり、毛の始末をしたりしています。
クマは、一日のうち、何回か水を飲みたがります。
それは、夜中のこともあります。
オムツ交換は、主人がいるときは、手伝ってくれますが、一人の時も多いので、最初は大変でした。
横になったままなので、身体を持ち上げるのが一苦労でした。
でも、今は、それも、すっかり慣れました。
食事も水も身体を起こして、支えてやりながら与えます。
クマも変な体勢なので、上手に食べたり飲んだりできず、時間もかかります。
たかだか10キロちょっとの犬の世話でフーフー言っているのですから、人間だったら本当に大変だろうと、よく主人と話します。
でも、そのうちには、私たち夫婦のうちのどちらかが、そんな風に介護をし、されることになるんだろうと思います。

今は、クマの体調は、安定しているように見えますが、いつどうなるかわからないので、長時間家を留守にすることはできません。
仕事を辞めてから、そろそろ一年になりますが、本当に仕事を辞めていて良かったと思います。
もしも、仕事をしていたら、クマを置いて家を出なければならず、かと言って、クマの介護のために仕事を休んだり早退、遅刻を繰り返すことはできません。
そういう意味でも、毎日、家にいられて良かったと思っています。


今朝のクマです。
今朝は、クッションで身体を高くしてやったら、落ち着いて眠り始めました。


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