はーちゃんの気晴らし日記

気ままに 楽しく 書きくけこっこ!

つい最近の弟

2014年05月21日 | 思ったこと
もう少し、弟の事を書きたいと思います。

以前も書きましたが、弟とは年に2~3度会うくらいの付き合いでした。
お正月には私たちが遊びに行き、ゴールデンウィークか夏休みのどちらかに弟たちが私の家に遊びに来る。
途中、父や母の法事があったり、親戚の行事があったりで、それプラス1回くらい会うというところでした。

ところが今年になってからは、ずいぶん弟に会いました。
お正月はいつも通りでしたが、2月に埼玉にいるいとこの連れ合いが亡くなり、3月に福島の義妹の連れ合いが亡くなり、そして5月の初めに弟たちが遊びに来たりで、毎月のように弟と会っていました。

いつも弟たちが遊びに来るとブログに書くのですが、今回は何故か機を逸していました。
初めて姪の連れ合いが来たので、いつも以上に賑やかだったし、息子と姪のダンナとも会話がはずんでいたので書く事はあったのですが、いつもと違って気を遣うことも多く、私は疲れてしまっていました。
書くことがあるんだけれど、何をどう書こう・・・何となくまとまりがつかない状態でした。

弟が今回ゴールデンウィークに来たのには、大きな理由があります。
新車が来たからです。
今まで乗っていた車がモデルチェンジするので、それを買うことにすると言っていました。
マイナーチェンジではないので、全くデザインが変わってしまう可能性もありました。
それなのにその車を買うと決めていました。
まだカタログもできず、どんなデザインになるのかもわからないのに、ディーラーへ行って予約をしてきていました。
息子は、
「車は、形が大事でしょう。形もわからない車の予約をしてくるなんて、俺には考えられない。」
と言っていました。

どんな車になるのか夢を馳せ、楽しみに、楽しみにしながら、車の完成を待っていました。
お正月に行った時に、
「これなんだよ。カタログだけなんだけど、やっと、できたんだ。」
と、うれしそうにカタログを出してきました。
まだ、出来上がったばかりの1枚を折りたたんだだけのペラペラなカタログでした。
たぶん、デザインも気に入ったのでしょう。
まだ、一般販売の車は一台も出来上がっていない頃から予約金を支払い、内装や装備の注文をしていたようです。
「ゴールデンウィークには、それに乗って行くよ。」
と言いながら、
「でも、完成が間に合わないかもしれない。」
とも言っていました。

4月に入り、なんとか車が間に合ったらしく、すぐにメールが来ました。
「車が来たから、ゴールンウィークに行くよ」
と。
待ちに待った車に乗って、弟はうれしそうでした。
みんなで飲んだり食べたりした後、弟はひょっこりいなくなると、駐車場に行って車を眺めていました。
甥は、
「オヤジ、また車を見に行ってるよ。まるで子供みたいだよ。家にいてもそうなんだよ。よほどうれしんだろうな」
と呆れ顔で言っていました。

家も昨年、リフォームしたばかりだったし、車も買ったばかり。
義妹は、
「あの車に乗って海ほたるへも行ったし、お姉さんのところへも行けたから、それなりに満足だったんじゃないかと思う」
と言っていました。

家のリフォームも、弟の自慢でした。
キッチンの棚は、電動でスライドするもので、いかにも電動好きな弟が喜びそうな作りでした。
換気扇は特にうれしそうでした。
「この換気扇は、掃除が要らないんだよ。勝手に掃除してくれるんだ。」
と、得意げに言っていました。
換気扇の掃除が要らないことがなぜそんなに自慢気なのか、よほど奥さん孝行なんだなと思っていましたが、換気扇の掃除は弟の仕事だったそうです。
「何故か換気扇の掃除だけは、自分でするの。頼んだわけじゃないのよ。自分から換気扇の掃除をするの。それも隅から隅まで丁寧に」
と、義妹は言っていました。
結果的に自分がいなくても困らないような換気扇を取り付けて、逝ってしまったわけです。

弟は、私の孫たちも可愛がってくれました。
特にミニを可愛い可愛いと。
ゴールデンウィークの時も、「連れて帰りたい」と、何度も言っていました。
孫たちが外で遊んでいる時、自分も外へ出てしばらく帰ってこないと思っていたら、近所の子供も引き連れて、近くのお店でたくさんのお菓子を買って帰ってきました。

たまたま撮った写真。
これが、弟の最後の写真になりました。

弟は、ミニと手をつなぎたいのですが、ミニがなかなか・・・(苦笑)

みんなから、誘拐犯みたいだとからかわれていました。


弟は、
「もっと色々買ってやろうと思っていたのに、たいしたお菓子がなかったんだよ。」
と不満そうでした。
私の近くに1軒だけお店があるのですが、昔からの酒屋さんでお菓子類はたいして置いていないお店なので、仕方ありません。

こんなに楽しそうにしていた弟がいないなんて、未だに信じられません。

お寺さんと会場の都合、そして友引が重なったことで、ずいぶん間が空いてしまいましたが、今晩がお通夜になりました。


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