
これは先日、そもそも木など存在しなかった川土手や幹線道路の法面、
さらに耕作放棄地に出現した樹木を、村の有志12人で伐採している作業風景です。
多分、これらの木は15年ほどでここまで生長したと思われます。
それにしても良く育ったものです。これも八十四石の土地が肥沃な証でしょうか?

自然が一番といっても、このような樹木は野鳥のすみかになってしまうなど、
環境悪化につながります。
当然、米づくりにも支障がありますし、景観も良くないですからね。


さすがにこの木は20年は超えてるのではないかと・・・。
こんな一日掛かりの作業でした。
この日、野良での昼食、みんなでカツ丼弁当を食べながら主な話題は将来のことでした。
かつて美味いと評判を呼んだこの地の米を何としても守りたいという思いも、
米は安く、当然、後継者が減ってしまう現実、この水田はどうなってしまうのか・・・
そんな不安を抱えた問題についてです。悔しいです。
今では規模の大小関係なく多くの稲作農家は同じ気持ちでいると思います。
後継者の心配もなくやりがいのある稲作農業は無理なんですかね。
とかく農家は過保護にされているといわれますが、本当にそうでしょうか。
ここにかねてから農業政策に一石を投じている先生がいらっしゃいます。
「今だけ、金だけ、自分だけ」 の東京大学大学院 鈴木宣弘教授です。
たくさん発信されていますので、ご存じない方は、ぜひ「食の安全保障」の実態を知ってください。