寺崎八十四石米

地産地消に向け、美味いと評判を呼んだ地元の米を「八十四石」の名とともに蘇らせるため、見える米づくりを紹介していきます。

去年とは大違い

2024-09-23 19:09:15 | オーガニック米に挑戦
オーガニックに関心が高まった今年、農薬、化学肥料を使わない栽培に挑んだ一部のこの水田。
昨年の収穫時は天候続き、田面は固く車が入れて簡単にもみ殻を撒けた。
ところが今年はゲリラ豪雨や台風10号の影響で地面は緩く、とても車が入れる状態でなかった。
仕方なく一旦田んぼ脇にもみ殻を下ろしてタイミングをみることに。

そしてこのところの好天続き、撒き頃だ!といざ出向いてみたら・・・。

一部分でコンバインのキャタピラーのあとが凸凹で、石のように固く車が走れないことが判明。
鍬で均(なら)すも上手くいかず。
ユンボ借りてくるか?と思っても直ぐには借りられない。
さてどうするか?

そこでトラクターで耕してみることに・・・。
深く起こせば元も子もない、上面を慎重に耕した。
すると何とか車が走れるように。


そして何とかもみ殻撒きが完了した。

このもみ殻撒き、本当に効果があるか分らず、気休め程度にしかならないかもしれないが、満足している私です。

八十四石米 プレミアム

2024-09-16 20:38:40 | オーガニック米に挑戦
コメ作りに専念して3年半、お陰様で昨年販売目標は達成できたものの、情報収集していくうち、その安全性に疑問が生じました。

というのも3年前に放送された「報道特集」がきっかけで、その後、元農林水産大臣で弁護士の山田正彦氏がプロデュースしたドキュメンタリー映画「食の安全を守る人々」を観てのこと。

そして昨年からは、八十四石米は無農薬ですか?との問合せや、これまでのお客さんからも、無農薬を希望する声が多く寄せられ、農薬の危険性を感じたからです。

そこで自分が耕作する全ての水田をネオニコフリーにし、一部の田んぼでは完全に農薬・化学肥料を使わないで、基肥に鶏ふんを使った自称オーガニック米の栽培に挑みました。

そして本日、そのオーガニック米を「八十四石米 プレミアム」と名付け、佐倉ふるさと広場の直売店「佐蘭花」で販売を開始しました。
値段はだいぶ高めの設定となりましたが、今年の米価高騰と人件費を理解いただきたい。
すでに予約注文があるため、お店ではひと月20kg程度に限定しての販売になります。(そんなに買ってもらえるか😅


栽培苦労ばなし

土作り

昨秋収穫後、もみ殻投入は、はじめての試み。

10年ほど前から米ヌカを撒く。


種籾消毒

籾の消毒には薬を使わず風呂場で温湯消毒。

播種(種蒔き)
慣行栽培苗と混ざらないよう十分注意しての作業、気を遣う。

基肥撒き
慣行栽培では化学肥料を1反(10a)あたり約2袋のところ、数倍投入。
散布機のホッパーが小さいこともあり、何度もトラクター止めての肥料補充、相当な時間を費やす。

田植え
当然ながらイネミズゾウムシやイネドロオイムシなどの害虫駆除剤も使用せず。

雑草対策
なにやら米ヌカが雑草に効くらしいと散布を試みるも、まずまずの効果。

除草作業
エンジン式除草機を借りることができたので無農薬に挑戦したようなもの、2回実施。

2回目除草は、日数が空いてしまい除草機では間に合わず手作業での草取り。思わず雑草の生長の早さと恐ろしさを痛感。
来年はチェーン除草も試そうと決意。

カメムシ対策1


検索してるとミント(ハーブ)が害虫防除になるよう、ペパーミントとペニーロイヤルミントを植えてみた。

カメムシ対策2
害虫忌避に効果があるみたい?木酢液を希釈して、とりあえず成長促進が目的ということで散布。

ヒエ刈り
あれだけ草取りしたのにヒエの繁殖は凄まじいものがある。
この程度のヒエを20回くらい切り出した。

このような苦労も「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ではないけれど、たくさんのイナゴやバッタたちが戻ってきてくれたことが何より嬉しい。

なんといっても無農薬、無化学肥料での栽培は、はじめてのこと、

病気は発生しないか?
害虫による被害は受けないか?
収量は激減しないか?

など不安がのしかかったが、結果として特段、被害なく収量も良、苦労した甲斐ありでした。


聞き逃した方へ

2024-09-13 10:31:06 | PR
5月8日にNHKラジオ深夜便に出演した東大院鈴木宣弘特任教授へのインタビュー、好評につき放送ベストセレクションとして9月13日に再放送されました。
聞き逃した方は、こちらからどうぞ  ↓

今年も大阪のお米屋さんで・・・

2024-09-12 22:15:50 | PR
昨年に続き今年も大阪生野区の米穀店「米米たけなか」さん、住吉区の「米安」さんから注文があり、さっそく私の八十四石米が販売されてます。

近々パッケージをこれに変更します

米米さんとはブログを通じて知り合うことができました。何といっても仲介してくれた「思い出ジュークボックス」 のヒロちゃんに感謝しています。

かつて評判を呼んだ地元のコメを近隣住民に親しんでもらおうと始めた活動も、まさか大阪のお店に並ぶとは・・・、この良いご縁を大事にしたい。

それにしても大阪のコメ事情はかなり深刻。尊敬する東大院の鈴木宣弘特任教授が農業政策に警鐘を鳴らしてこられたことが現実に起きているように思えてならない。

このままでは日本の良いものが失われていく

2024-09-12 01:40:42 | 独り言
日本の主食はコメ。
日本の昔話では必ずといってコメが出てくる。
米俵やおにぎりだ。
そして意地悪したらアカン!を教えてくれた。
世界が認める日本人のマナーの良さは、こういうところからできたのではないのか。
日本はいい国なのだ。

しかし今の時代、いったい自分の娘たち含め、親たちは子に対して、どれくらい日本の昔ばなしをしてあげてるのだろう・・・?という悲しい現実がある。