小学生のための 千字文漢字練習プリント

古代の中国で生まれた千字文で漢字を学ぶプリントです。
1日20分ぐらい。親子で取り組んでみてください。

3・4 日月盈昃 辰宿列張

2022年01月06日 | 千字文

 みなさん、こんにちは。

 今回は《日月盈昃 辰宿列張》のプリントをアップしました。

 娘に漢字を教えるために千字文プリントをつくるなかで、字のグループ、イメージという考え方があることを知りました。

 これはほんとうに便利です。

 たとえば、今回の8文字のひとつである「辰」。

 漢字の成立ち辞典(加納喜光著、東京堂出版)によると、辰には「ブルブルふるえ動く」というイメージがあるそうです。ですから辰のパーツをふくむ文字には、

 振 ふる。ふり動かす。振動。

 震 ふるえる。地震。雷が鳴ってものがふるえ動くさま。

 娠 みごもる。妊娠。お腹にいる赤ちゃんが動くさま。

 唇 くちびる。ペラペラとふるえ動く。

 と共通のイメージがあります。

 このイメージがわかっていれば漢字を覚えやすいですよね。

 そう思って、辰宿列張を娘に教えたときに、

 「辰はブルブルふるえるというイメージがあって、辰という形がある字は、ブルブルふるえることを表しているんだよ。たとえば振は……」

 と話してみました。

 この感動を共有してもらえるかなぁ、と期待したのですが、残念ながら反応はいまひとつ。

 シーン、といった感じでした。

 リンク先にあるプリントは、千字文(岩波文庫)、漢字源(学研)などを参考につくりました。小学生のお子さんがいるお知り合いの方がいたら、よければこのブログを紹介してください。

 みなさんのリアクション、お待ちしています。


1・2 天地玄黄 宇宙洪荒

2022年01月06日 | 千字文

 みなさん、こんにちは。

 6世紀、中国の南北朝時代の梁という国でつくられたとされる千字文をご存知でしょうか。

 むかしから子どもが漢字を学ぶときに使ったお手本で、四字で一句をつくり、ぜんぶで千字あります。

 日本では、千字文が書かれた飛鳥・奈良時代の木簡がみつかっており、かなり古くから伝わっていたとされます。

 
 小学生の娘に、この千字文をとおして漢字を学んでもらおうとプリントを自作して、4年あまりかけてようやく千字文を最後まで終えました。
 せっかくつくったプリントなので、体裁をととのえながらアップします。
 
 とりあえず今回は最初の8文字です。下のリンク先にプリントのPDFがあります。
 よければご活用ください。

 
 子どもによって得手不得手があると思いますが、小学3年生よりうえなら1週間で8文字、幼稚園や1、2年生なら2〜4文字ぐらいのペースで進んでいけばいいのではないでしょうか。
 
 わが家では毎週土曜日にあたらしい漢字をはじめます。
 さいしょは私が、「テンチゲンコウ、ウチュウコウコウ」と漢字を指差しながら読みあげ、娘がそれに続きます。これを5〜6回、くり返します。
 
 つぎは本文です。
 私がきりのいいところまで読みあげ、娘が続きます。
 本文の音読が終わると、プリントの3枚目。書き取りです。
 学校で習っていない字は横に5回書いて覚えてもらい、知っている字は1回書くだけ。
 最後に縦に「天地玄黄 宇宙洪荒」ときれいに8文字をなぞって、横の余白にもう1回書いてもらいます。
 
 平日は、まずなにもみないで「天地玄黄 宇宙洪荒」と書いてもらい、覚えていない字をチェックします。それから娘が本文を音読し、私は読めないところやまちがっているところをフォロー。
 書けなかった文字だけを2〜3回くり返し、最後に8文字を縦に1回なぞって、きれいに書くことを意識しながら余白に1回書いてもらいます。
 
 それを1週間続ければ、8文字ぐらいかんたんに覚えます。
 そしてつぎの週は新しい文字にとりかかっています。
 
 新年、もしくは新学期。千字文をはじめてみませんか?
 
 なおこのプリントは、千字文(岩波文庫)、漢字源(学研)などを参考につくりました。小学生のお子さんがいるお知り合いの方がいたら、よければこのブログを紹介してください。

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