みなさん、こんにちは。
きょうは《遐邇壱体 率賓帰王》のプリントをアップしました。
このプリントをつくるにあたり、千文字を一つひとつ辞書でひいて意味を調べています。
こんなに辞書をひくのは高校生のころ以来です(あのときは英和辞典でしたが)。
当時は英単語を覚えるのことに懸命で気づかなかったのですが、辞書には「ヘェ〜」とうなずいてしまうような知識がたくさんあります。
漢和辞典だからか、それとも漢字源だからかはともかく、読んでいておもしろいです。
本日の8文字でもっとも「へぇ〜」と思ったのは「体」です。
体とか身とか、からだを表す文字はいろいろあります。
漢字源をひいてみると。
体 もとの字は體で、形よく整った骨格→整然と組み立てられた体。
身 中身がつまる→内臓が詰まって活動している生身の体。妊った女性の形。
躯 胴体、四肢など各部分にわかれている形態から捉えた体。
と、区別しているそうです。さらに脱線しますが、区(區)は小さく区切るというイメージがあるそうです。
ふだんは意識せずに使い分けている言葉ですが、字の定義を知ると、なるほどなぁ〜と感心します。
プリントには、身体髪膚 受之父母 不敢毀傷 孝之始也の言葉も入れておきました。孝経にある言葉です。
大学生のころ、オートバイに乗っていて交通事故に遭い、3カ月入院したことがあります。
入院して2、3日後、見舞いにきた叔母に「身体髪膚之を父母に受く、あえて毀傷せざるは孝の始めなりっていうけど、意味知ってる? ちょっとは反省しなさい」とピシャリと叱られました。
怪我をした足が痛くてベッドでうなっているときに、そんなことを言わなくてもいいのに。
そう思いましたが、一生忘れることのできない言葉になりました。
リンク先のプリントは千字文(岩波文庫)、漢字源(学研)などを参考につくりました。小学生のお子さんがいるお知り合いの方がいたら、よければこのブログを紹介してください。
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