小学生のための 千字文漢字練習プリント

古代の中国で生まれた千字文で漢字を学ぶプリントです。
1日20分ぐらい。親子で取り組んでみてください。

71・72 容止若思 言辞安定

2022年01月30日 | 千字文

 みなさん、こんにちは。

 今回は《容止若思 言辞安定》のプリントをアップしました。

 そしてブログでは「思」に注目してみました。

 

 漢字の成立ち辞典によると、「思」の上のパーツは赤ちゃんの頭を描いた囟(シン)という形だそうです。

 骨と骨のあいだは脈拍とともにひくひく動き、押すとやわらかく、狭い隙間なので、囟は、

 「ひくひく動く」

 「すきまが小さく細い」

 「やわらかくふわふわしている・軽い」

 といったイメージがあるそうです。

 ここから、

 思 囟(細かい)+心で、細々と心で思うさま。

 偲 細々とつとめ励むさま。

 鰓 えら。細いすきまをひくひくさせる。

 腮 人の顎の細い部分。

 となるそうです。

 

 ちなみに漢字源によると、

 思 細やかに物をおもう。

 念 心中深くおもう。

 想 ある対象に向かって心でおもう。

 憶 さまざまにおもいをはせる。

 懐 心の中におもいを抱く。

 慮 次から次へと心を配る。

 虞 あらかじめ心を配る。

 というちがいがあるそうです。

 ふりかえってみると、意識してなくても、なんとなく使い分けができているような気もします。

 

 リンク先にあるプリントは千字文(岩波文庫)、漢字源(学研)などを参考にしてつくりました。

 子どもが漢字を身につけるのに役に立つと思います。小学生のお子さんがいるお知り合いの方がいたら、よければこのブログを紹介してください。

 みなさんのリアクション、お待ちしています。


69・70 川流不息 淵澄取映

2022年01月30日 | 千字文

 みなさん、こんにちは。

 今回は《川流不息 淵澄取映》のプリントをアップしました。

 そしてブログでは「不」に注目しました。

 

 漢字の成立ち辞典によると、不は「そうでない」と打ち消す言葉ですが、口を丸めてプーというので、不には、

 「丸くふくれる」

 という意味があるそうです。ここから、

 否 口を丸めて打ち消す言葉。否定。否認。

 杯 丸くふくれた木の器。さかずき。

 胚 子どもができてお腹がふくらむ。みごもる。

となるそうです。

 

 プリントにある四字熟語「川上之嘆」は論語の言葉です。

 子 在川上曰 逝者如斯夫 不舎昼夜

 子、川のほとりにありて曰く、逝者は斯のごときか、昼夜をやめず。

 孔子が川のほとりで、水が流れていくのをみて言った。過ぎ去って帰らぬものは、この川の水のようなんだろうか。昼も夜も止まることなく流れていく。

 といった内容です。

 小学生のころ、担任の先生が毎朝、自作の詩を私たちに読み上げさせていました。

 「時は流れる。時間は進む。話している時も、寝ている時も(だったか?)」

 とにかく、どんどん時間は流れていく。それを止めることはできない。大切にしましょう。といった内容だったと思います。

 逝者は斯の如きというのは、あたりまえすぎるほどあたりまえで、なかなか気づかないことですね。 

 

 リンク先にあるプリントは千字文(岩波文庫)、漢字源(学研)などを参考にしてつくりました。

 子どもが漢字を身につけるのに役に立つと思います。小学生のお子さんがいるお知り合いの方がいたら、よければこのブログを紹介してください。

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