つれづれなるままに

恐れ多くも、兼好法師のような文才はありませんが、日常の出来事を「ブログ」に表現できれば幸いです。’05.01.27.大安

カロルの死を悼む

2005-04-04 15:23:52 | Weblog
ローマ法王(教皇ー日本のカトリック中央協議会)ヨハネ・パウロ2世(本名:カロル・ボイチワ)は現地時間21時37分、カトリック総本山であるバチカンの法王宮殿で死去された。私は、78年10月パウロ2世が第264代の法王に選出された時のことを鮮明に記憶している。と言うのもパウロ1世が在位34日で急逝し、イタリヤ人以外の法王が選ばれたこと(報道によると、455年ぶり)、当時の共産圏ポーランドの枢機卿だったこと、私がニューヨークに赴任したばかりの年で、法王が翌年9月にニューヨークを訪問された、などが強く印象に残った理由である。就任間もない翌年、共産主義政権下のポーランドに里帰り,自主労組「連帯」を呼びかけ、戒厳令下の83年にも再び帰国、弾圧を受ける「連体」のワレサ議長を支持、社会主義政権への抵抗運動を支えた。こうした法王の活動がやがて、ゴルバチョフとレーガン大統領時代になって東西冷戦終結につながり花開くのである。1981年に狙撃され22日間入院生活を余儀なくされた不死身の平和主義者、そして超保守的でカリスマ法王の後任にはブラジル・サンパウロ大司教のケラウディオ・フンメス枢機卿が有力視される(AFP通信)一方、ラツィンガー枢機卿(ドイツ)も有力候補に上がっており、4月下旬に予定されている法王選挙(コンクラーベ)で礼拝堂の煙突から白い煙が上がるのを観るのは「根競べ」になるかも知れない。バチカンも旧守派と改革派で波乱含みの様相らしい。昨今、戒律面でプロテスタント(柔軟)とカソリック(厳格)の色分けは困難だ。ブッシュ大統領(プロテスタント)が尊厳死、産児制限、ホモ・セクシュアル等を否定したり、反面カソリック内部では時代の変化に即した改革を唱える革新派が増えているから。尚、反主流のイタリア、スペイン、フランス、アメリカの枢機卿の中から選ばれる可能性は低いらしい。因みに、バチカンのシスチーナ礼拝堂で行われるコンクラーベに、日本から浜尾文郎枢機卿、白柳誠一枢機卿が参加する。

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2 コメント

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こんにちは (nori_992-07)
2005-04-09 12:42:10
中国人が選ばれるなんて声もありますね。



選挙よりも神様に選んでもらったほうが良さそうです。

室町幕府の何代目かの将軍は、神様の前でのくじ引きでした。
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はじめまして (G)
2005-04-05 14:02:43
ローマ法王ヨハネ・パウロ2世の死去はカトリック教徒でない私にとっても感慨深いものです。ポーランド枢機卿であった事、宗教を超えた人類の和を尊ばれた事など印象に残る法王様でした。

また新婚旅行中ザルツブルグで偶然にも真近で拝顔しましたことも忘れられません。
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