ローマ法王(教皇ー日本のカトリック中央協議会)ヨハネ・パウロ2世(本名:カロル・ボイチワ)は現地時間21時37分、カトリック総本山であるバチカンの法王宮殿で死去された。私は、78年10月パウロ2世が第264代の法王に選出された時のことを鮮明に記憶している。と言うのもパウロ1世が在位34日で急逝し、イタリヤ人以外の法王が選ばれたこと(報道によると、455年ぶり)、当時の共産圏ポーランドの枢機卿だったこと、私がニューヨークに赴任したばかりの年で、法王が翌年9月にニューヨークを訪問された、などが強く印象に残った理由である。就任間もない翌年、共産主義政権下のポーランドに里帰り,自主労組「連帯」を呼びかけ、戒厳令下の83年にも再び帰国、弾圧を受ける「連体」のワレサ議長を支持、社会主義政権への抵抗運動を支えた。こうした法王の活動がやがて、ゴルバチョフとレーガン大統領時代になって東西冷戦終結につながり花開くのである。1981年に狙撃され22日間入院生活を余儀なくされた不死身の平和主義者、そして超保守的でカリスマ法王の後任にはブラジル・サンパウロ大司教のケラウディオ・フンメス枢機卿が有力視される(AFP通信)一方、ラツィンガー枢機卿(ドイツ)も有力候補に上がっており、4月下旬に予定されている法王選挙(コンクラーベ)で礼拝堂の煙突から白い煙が上がるのを観るのは「根競べ」になるかも知れない。バチカンも旧守派と改革派で波乱含みの様相らしい。昨今、戒律面でプロテスタント(柔軟)とカソリック(厳格)の色分けは困難だ。ブッシュ大統領(プロテスタント)が尊厳死、産児制限、ホモ・セクシュアル等を否定したり、反面カソリック内部では時代の変化に即した改革を唱える革新派が増えているから。尚、反主流のイタリア、スペイン、フランス、アメリカの枢機卿の中から選ばれる可能性は低いらしい。因みに、バチカンのシスチーナ礼拝堂で行われるコンクラーベに、日本から浜尾文郎枢機卿、白柳誠一枢機卿が参加する。
最新の画像[もっと見る]
- ◆諸事雑感 8年前
- 諸事雑感 9年前
- ◆諸事雑感 9年前
- ◆諸事雑感 10年前
- ◆諸事雑感 10年前
- ◆諸事雑感 11年前
- ◆領有権問題が新たな東西の壁となるか? 11年前
- ◆オバマ大統領来日の成果。 11年前
- ◆STAP細胞(新しい万能細胞)の行方 11年前
- ◆最後に飛び出したビッグ・ニュース 11年前
選挙よりも神様に選んでもらったほうが良さそうです。
室町幕府の何代目かの将軍は、神様の前でのくじ引きでした。
また新婚旅行中ザルツブルグで偶然にも真近で拝顔しましたことも忘れられません。