◆最近のニュースから

日本航空のチャーター機で２日夜、成都空港に到着した日本の救援物資のテント（朝日新聞借用）

国民に負担増を求める自民党の官僚出身議員面々。赤字財政の解消、プライマリー・バランスを訴え、医療・福祉関連の負担増を住民に強いる法案を次々に立法化したが、後期高齢者医療制度で大きく躓き、今度は消費税を年金（基礎年金部分）、福祉関係の目的税化を提案し、その財源として18％消費税が必要と試算・公表した。今度は脅迫である。この計算基礎も、年金問題や後期高齢者医療制度導入時の試算同様、非常にいい加減な数値と思われる。自民党の若手議員は竹中平蔵元総務相を招いて勉強会を開いた。平行して、小泉政権下の中川秀直自民党政調会長も最近の著書「官僚国家の崩壊」の中で、消費税増税よりも先に、歳出削減が先と、衆参議員の大幅削減も提案している。難産の末、やっと公務員法が民主党の修正案をほぼ丸呑みして、衆参を通過。霞ヶ関改革こそが、政治改革の要。この先、追い詰められた官僚に、同法案が骨抜きにされないように我々国民は、監視し、次回の衆議院選挙に生かそう。

※追記：６／６(金)の朝日・朝刊によると、財務省、国土交通省、農林水産省など中央省庁の公務員が深夜に公費でタクシーを使って帰宅する際、運転手（個人タクシー）から金品を受け取っていた問題（長妻昭衆議院議員・民主の調査結果）が発覚。国家公務員倫理規定違反の疑いもあるこのスギャンダルは、他の機関にも広がりそうで、霞ヶ関改革に拍車がかかりそうだ。尚、話題の「官僚国家の崩壊」（中川秀直著）を大手の書店を数箇所当たったが、売り切れ。既に4版印刷中で、６月中旬に入庫との事。２０年度のベストセラー間違いなし。

李明博(イミヨンパク)韓国大統領の人気が、就任当時（2月）の60％近い支持から、20％前後に急落。大阪生まれの親日大統領の誕生で、日韓関係が大幅に改善され、北朝鮮との交渉や、韓国景気回復を期待されて登場した李大統領も、米国産牛肉輸入再開に絡めて、失望感が噴出。5/31、ソウル市庁前広場での大規模集会があって、牛肉輸入再開を延期し、近く内閣改造も行われる。対日貿易赤字も問題になりそうだ。わが国や韓国においても、政界は風雲急を告げている。


四川大震災に伴う、仮設テントなどの運搬に、自衛隊輸送機が使用されるとの報道があったが、結局、民間航空機で輸送された。情報源が定かでないが、憶測や誤解を招く報道だ。