①年金積立金管理運営独立行政法人(GPIF)と日銀が信託銀行などを通じて株式市場から購入する所謂公的資金の総額が40兆円に及ぶといわれる。
以前にも触れたが、つくられた相場はいづれ破たんを招く。
東芝株ですでに130億円の含み損があるという。
このように、公的マネーの押し上げ効果は実力以上の株価をもたらす。
昨年9月末現在の運用資産額は132兆751億円で世界最大級。株安が進んだ15年度は運用成績が5兆円の赤字だったが、昨年7~9月期の運用で黒字に転じた。
証券市場回復にはカンフル剤的役割を果たす反面、証券市場の魅力は失われる。AI(人工知能)運用が見えてきた現在、将来東京市場が後塵を拝することになりかねない。
②「ペンは剣よりも強し」の故事に逆らって、トランプ大統領のメディア攻撃は続く。
地球環境、保護主義、人種差別発言など、どれをとっても逆戻り思想。
首脳外交は信頼関係をもとに一気呵成(物事を一気に成し遂げる)の合意が望める反面、自らへの批判に跳ね返りかねない「もろ刃の剣」でもある。
各国の首脳は、なりふり構わぬ「トランプ流」に振り回されている。
本当にこの大統領、任期全うできるのか。
③「津久井やまゆり園殺傷事件」は悲しみのみならず、罪悪感を伴う怒りを感じる。
一部の施設では塀を設けるなどの対策も検討された由。
しかし、そんな物理的手段で防御は無理。
この事件は、社会のより深部にある満たされないニーズを反映していると思われる。
措置入院後の支援の在り方、格差社会是正、教育改革、少子高齢化対策など地道な政治が求められる。
誰もが加害、あるいは被害の当事者になりうることを心に留めたい。
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