都議会議員選挙を前に、党利党略のため中断されている郵政民営化国会審議中、奇しくも先日、小倉昌男さん(元ヤマト運輸社長)が死去された。同民営化の引き金の一つと言っても過言でない小倉さんについて、7月2日の日経(春秋)、朝日(天声人語)に夫々その生き様が記されている。宅配便生みの親・小倉社長は、業界保護を優先する旧運輸省と衝突。路線免許問題で行政訴訟まで起こしたアイデア・マン且つ気骨の人であった。「日本は障害者が住み難い国です」と言って、私財で福祉財団をつくり、障害者の自立実現に尽力された。現役引退後は義大夫や小唄などの趣味に精を出し、静かに80年の人生を終えられた。
関係省庁と渡り合って、厚い壁に風穴をあけ成功を遂げた企業は自動車の本田や人材派遣のパソナなどが有名だが、昨今の談合問題に関係する官庁・民間企業との次元の違いを感じざるを得ない。小倉さんのような人にこそ叙勲が相応しいと思うが、その実際の実務を取り仕切るのは官僚。真に残念だが、無理な話?。
関係省庁と渡り合って、厚い壁に風穴をあけ成功を遂げた企業は自動車の本田や人材派遣のパソナなどが有名だが、昨今の談合問題に関係する官庁・民間企業との次元の違いを感じざるを得ない。小倉さんのような人にこそ叙勲が相応しいと思うが、その実際の実務を取り仕切るのは官僚。真に残念だが、無理な話?。