◆存在感を増加させるインド

インド・ビレッジが形成されつゝある葛西（江戸川区）に隣接する浦安市に住んでいる関係で、インドの人達の増加を肌で感じ、関心も強い私です。10月23日にアジア共通通貨ＡＣＵ（アキュ）構想について、投稿しましたが、インドが東アジアの経済統合に参入する中で、その存在感が増している。インドといえばソフトウエア、ビジネス・プロセス・アウトソーシング（業務受託・特に12時間の時差のある米国との業務関係が深い）の分野で近年頭角を顕わしている。数学については世界的レベルにある反面、貧困層を多く抱え、非識字率が高く、未整備なインフラ、ＮＧＯの活動が活発で、改革への政治的抵抗も強い。しかし、91年の経済危機から一気に、規制緩和に踏み切った。既得権が絡んで国営企業の民営化の遅れ、左派の抵抗で労働市場の改革も遅れている。このような障壁、障害を取り払ってお互いの貿易や協力を拡大して、東アジアの経済統合に積極的に関わって欲しい。幸い旧共産圏の国々と違って、民主主義が根付いていて、資本市場が発達している。現在、60％の人が農業に生活基盤を依存している（わが国の労働人口の60％以上が建設業に依存している構図だ）。契約農業が行われ、民間投資が奨励され、海外からの直接投資を誘致しようとしている。ＥＵに対しるアジア共同体構想にとって、大国インドの成長は不可欠である。