「グラスホッパー」の映画は配信で見ました。鈴木:生田斗真、ひよ子:菜々緒、鯨:浅野忠信、蝉:山田涼介、岩西:村上淳
ギャンギャン吠える菜々緒のひよ子はまり役!冷酷だけどどこか脆さを感じる山田くんもよかったな。生田斗真氏は悪くはないけど、平凡な容姿ではないのでちょっとイメージが違いますね。全体としては、やっぱり展開がもっと凝っている原作と比べてしまいちょっと物足りない感じでした。映画的な見ごたえを作ろうとするとこうなるのかなとも思いましたが。
また原作では、鈴木の妻はちょっと癖のあるキャラで魅力があり、妻の口癖「やるしかないじゃない」が鈴木を鼓舞するときに思い出すのが良かったのですが、映画は彼女(波瑠)が最初から最後まで善人でござる、という感じでした。
それはそれで悪くはないですけど、人間の狂気が加速するなかで、情や希望みたいなものも見える、けど1周回って結局は狂っていくのさ…みたいな小説だったので、別の話ねとは感じました。
本を読んでいない夫は面白かったそうです。そりゃよかった!