ハナウマ・ブログ

'00年代「ハワイ、ガイドブックに載らない情報」で一世を風靡した?花馬米(はなうま・べい)のブログです。

木梨目線10、フミヤ目線が加わって番組の品格が上がる

2016年01月07日 | ハワイ

「木梨目線10」。今回はポップスバンド、元チェッカーズのリードボーカル、藤井フミヤが加わって、一気に番組の雰囲気がよくなりました。
いつものメンバーのガサツさが抑えられ、自然な力の抜け方で過ごすハワイの雰囲気が、よく表現されていました。またこの手の番組にはつきものの「リテールショップ回り(小売店回り)」でも子どもっぽさが薄れ、全体として出演者のファンでなくとも楽しめる作りになっていました。


 ◆

一般に「木梨目線」と略して呼ばれる、BSフジの人気番組「木梨目線!憲 sun の HAWAII」は2016年早々、第10回の放送となりました。
それだけ視聴者に支持されている番組であるといえますが、これまでは出演者の個人的な盛り上がり方を見るだけで楽しめるという、一部のファン層のみを意識したような番組でした。
しかし、今回は元チェッカーズのリードボーカル、藤井フミヤが加わって、これまでとは異なるテイストを番組に吹き込んでいました。

過去のシリーズでは、どちらかといえば「悪ガキがそのまま大人になったような人物が、(場合によっては金に飽かして)ハワイで騒ぐ」というようなものでした。
そこに藤井フミヤが加わることにより、従来からの出演者もあまり調子に乗りすぎない振る舞いに変化していました。
間が空くとついつい出てしまう(くだらない)言葉遊びは、今回はやや控えめになっており、視聴者に向かってというより、独り言のように流していくような感じでした。
また食事のシーンでも、ぺちゃぺちゃ音を立てて食べるというクセも見られず、藤井フミヤと共に食事をすることによって、テーブルでのふるまい方も変わったように見えました。

確かに藤井フミヤの、マイクに乗りにくい呟きのような話し方は、視聴者からすると聞き取りにくいという感もあったのですが、かといって「がなる」ようなハイトーンでレポートをされても、見ている方が疲れてしまいます(これはまぁ、二人の音圧の違いを処理する音声スタッフの、機材構成や腕も無関係ではないでしょうが)。
出演者の熱烈なファンを除いた一般視聴者としては、正月休みにのんべんだらりとしたハワイの雰囲気を味わおうと思って、この手の番組を見るわけです。そこで「ハワイでテレショップ」をやっているかのような、血圧の高いレポートをされても、やや興ざめになってしまうというものです。


 ◆

以前このブログで触れた第7回の酷さと比較すれば、番組の完成度はかなり上がったように感じます。
今回は、スペシャルゲストという位置づけで藤井フミヤが出演していたわけですが、彼自身が何かスペシャルなレポートをしたというわけではなく、常識的な感覚で、より一般人に近い感覚で参加していただけ、ともいえます。
しかしそのことによって、これまでなんとなく暑苦しかった番組シリーズに、サラッとしたハワイの風を吹き込んだ第10回でした。

次の課題はやはり、第11回がどうなるのかではないでしょうか。
スペシャルゲスト抜きで、また以前のような出来に戻ってしまうのか。それとも「おぉ、そう来たか!」と私たちをいい意味で裏切ってくれるのか。
他の誰でもない「ご本人」らしさを残しながらも、より洗練された番組作りに期待をしつつ、注目しておきたいところです。


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