ハナウマ・ブログ

'00年代「ハワイ、ガイドブックに載らない情報」で一世を風靡した?花馬米(はなうま・べい)のブログです。

寝グセです、ベンツ。

2015年11月03日 | 沈思黙考

拙宅ではテレビの音量を小さめにしていることが多いのですが、これがもとで時々、!?と思うような聞き間違いをしてしまうことがあります。どうしてテレビの音量が小さいのかというと、同居している母が気を回しすぎているからなのです。
88歳の母はご多分に漏れず老人性難聴であるため、テレビの字幕機能をオンにしてあります。さらに母は「耳が遠い自分が、うっかりテレビの音量を大きくしすぎているのではないか」という不安に駆られ、必要以上に音量を絞っています。
私も、特にしっかりと見たい(聴きたい)番組でない限り、小さめの音量でいいと思っているため、ときとして奇妙な聞き間違いを起こすことがあるのです。

「寝グセです、ベンツ。」は、もちろん「メルセデスベンツ」の聞き間違いです。しかし勝手に妄想してみると、お金持ちのお坊ちゃんが遅く起きてきて、サンダルでベンツに乗って出かけるようなシーンをイメージしてしまい、一人で失笑してしまったのでした。

同じように体操関連の話題を扱う番組で、「段違い平行棒」が「カン違い平行棒」に聞こえてきたり。しかし、これぁすでに既出ネタっぽい感じがします。志村けんが演ずる「ヘンなおじさん」が、レオタード姿で女子の体操競技場に入り込んできて、なんらかの「カン違い平行棒」を演じてしまう様を妄想してしまいそうです。

何十年も昔の話になりますが、ラテン音楽のミュージシャンで「トリオ・ロス・パンチョス」というグループの公演に母と出かける際、留守番役で大正生まれの父が、「ん?、取り下ろしたパンツ拾ったぁ?」などと聞き返してきたことを思い出します。成長期までに、ほとんど外国の言葉に馴染んでこなかった父にとっては、「トリオ」も「パンチョス」も日本語の一部として聞き取ってしまったのかもしれません。

こういった純粋な?聞き間違いではなく、サウンドとしては正しく聴き取っているにもかかわらず、その分野に明るくないがゆえに、同音異義に解釈してしまう場合もあります。
たとえば陸上競技で「追い風参考」「追い風参考記録」などという言葉があります。
確かにこうやって文字でみれば、陸上に明るくなくともその意味するところは分かりそうです。しかし私はテレビのアナウンサーが「オイカゼサンコー」と言ったとき、ハテ?何のことだろうと考えてしまいました。そして次の瞬間、玉の輿に乗った女子が「これでワタシの人生は追い風よっ!」と息巻いているシーンを妄想してしまうのです。そう、高学歴・高収入・高身長の「三高男子」をゲットして、人生が「追い風三高」というわけなのです。

また幼児期にありがちなものとしては、「牛乳」を「ぎゅうぎゅう」。「雰囲気」を「フインキ」(陰気ではない雰囲気?)。「自転車」を「でれんしゃ」と言っていた男の子もいました。
「駒込病院」を「こなもげぼーいん」と言っていた女の子もいましたが、これは聞き間違いというより、発音が難しかったのかもしれません。

聞き間違い、言い間違いのついでにいうと、文字の読み方を間違ってしまうというパターンもあります。
小学校低学年の時、近所にあった神社の鳥居の横に「武三熊神社」と彫られた石碑がありました(石川県金沢市)。「タケミクマ」と読むようなのですが、その頃私はずっと「ブサクマジンジャ」と言っていました。その神社の境内で夜店が出るお祭りのとき、そう発言して家族に大笑いされた記憶があります。

読み間違いは漢字だけでなく、英語(ローマ字)でもありました。
やはり小学生の時、私が乗っていた子供用自転車のフレームには「FUNAHASHI」の文字がありました。メーカ名と思われますが、両親が知り合いからもらってきた中古の自転車だったので、私は特に意識はしていませんでした。
そうして小学校でローマ字を習うようになったある日、このアルファベットを読もうとしたところ、「ふんあは」と呼んでしまったのでした。
「HU」ではなく「FU」で「ふ」と読むことはわかっていたのですが、なぜか「N」とその次の母音「A」が別々のものとして認識されてしまい、みち引き出されたサウンドの異様さのあまり、最後の「し」も頭から吹き飛んでしまい、「『ふんあは』とはいったい何か」が、その後数年、幼少の私にとって大きな悩みとなったのでした。

いやはや、こんな聞き間違い、カン違い。皆さんも一つやふたつないでしょうか。

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