ハナウマ・ブログ

'00年代「ハワイ、ガイドブックに載らない情報」で一世を風靡した?花馬米(はなうま・べい)のブログです。

追補版★「さしみ・その他」

2020年04月27日 | グルメ

今回のタイトルでニヤリとされた方は、賢い消費者かも知れない。
このところカタい話題のブログタイトルが続いたので、ちょっと息抜きに...。

刺身で一杯

スーパーの刺身売り場に行くと、運が良ければ「番外編」の刺身パックが並んでいる場合がある。
それはつまり、きれいに盛り付けられた「お造り」の加工工程で、どうしても出てしまう「切れっ端」を集めたものだ。

きっと、大きな業務用まな板の端のシンクの上に、プラスチック製のザルでも引っかけてあって、斜(しゃ)に構えた刺身包丁が美しい切り身を作り出したあとに、シャッとその包丁で横に除(よ)けられた、商品価値の低い切れ端なのである。

たしかに、スジばった部分が多いかもしれない。皮やスジでつながった複数個のブツ切りを箸で持ち上げるかもしれない。
でもなによりコストパフォーマンスが高いではないか。切れ端といったって味は変わらない。それどころか皮や骨の近くだったりしてけっこう美味しい場合もある。別に客に出すわけでもなし、自分の家飲み用なのだから、これでじゅうぶんである。
まれに、中トロの切れ端が紛れ込んでいるときなどもあったりして、快哉を叫びたくなる時もある。

ただこういった商品は、そう簡単に手に入れられるわけではない。そもそも番外商品だからだ。
しかも、これを狙っている私のような飲んべぇ、および飲んべぇに悩まされている奥様方等が虎視眈々と狙っているからだ。ゆえに競争率は決して低くはない。

たとえば夕方4時から20%引きシールが貼られる、といった明確な掟があれば別だが、あくまでもその日の「流れ」で冷蔵ケースに並べられるこのような番外商品は、なかなか消費者として戦略をたてるのが困難なのである。

「バックヤードからの内緒ツイート」とでも題して、ツイッターやラインでアナウンスしてもらえれば、すっ飛んで行くのに...と思ったことがあるが、そもそも物量が少ないし、第一そんな手間をやっていたらコスト増加となって本末転倒である。

しかしまぁ、そんな間抜けなことを考えながら、庶民は今宵もひととき「甲類」に酔いしれ、吉田類の番組を観て、眠りにつくのである。

【ご参考】
「さしみ・その他」は東急ストアなどで使用されている名称である。マルエツなどでは「海鮮おつまみ盛合せ」となっている。
東急ストアでは税別498円設定で調製されているのに対し、マルエツでは税別398円設定での調製である(いずれも横浜市内でのとある店舗)。「価格あたりの刺身量」では完全にマルエツに軍配が上がるが、食べ比べてみると、使用している刺身の(切れっ端の)質では東急ストアが上を行っていることがわかる。
この違いは、スーパーチェーンごとのターゲット層の違いのような気がする。
スーパーごとに異なるネーミングや、内容と価格設定(コスパ)を比べながら一杯やるのもまた一興である。
..ってか「ご参考」のわりに長くなってすいません。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« いま笑いが止まらない業界?「倫理なき... | トップ | 新型コロナ、見捨てられた人... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。