こんにちは、やや半次郎です。
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『さすらいの楷書野郎』
俺様は荒野を旅するならず者。人呼んで“さすらいの楷書野郎”だ。
どうだ堅そうだろう?
荒野を旅している俺様の好物は豆腐だ。荒野で食べる食べ物は豆腐に限る。
・・・荒野(高野)豆腐と言ってな。
へへへ、へへへ、・・・油断してたから面白かったろう?(笑)
その前に何故、俺様が“さすらいの楷書野郎”と呼ばれているのかを、語っておかねばなるまい。
いいか、よく聞けよ、長~い文章だが一回しか言わないからな。ページ数の関係とかじゃないぞ。それが俺様のやり方なんだ。
・・・おっと、言い忘れた、二回言うのが面倒臭いからでもないぞ、俺様のやり方なんだからな。いいな。
俺様は、絵を見るのが好きだ。何故なら、描くのよりも数段楽だからだ。
絵を描くのは労力が要る。
でも、見るのは楽だ。
楽だ、楽だ、ひとコブ駱駝!(笑)
・・・どうだ、俺様はこんなことも言えるんだぜ。(ドヤ顔)
だから絵を見るのが好きなんだ。
同じように音楽も、自分で演奏するより聞く方が断然楽だ。
しかも演奏する側になってみろ、ヘタしたら演奏会場まで重たい楽器を持って行かなければならなかったりするだろ?
ハーモニカとかオカリナ、カスタネット位なら、持ち運んでも苦にならないだけの体力はあるが、それより大きいものは考えるのも嫌になる。
ところがどうだ、聞く方は楽なこった。
楽だ、楽だ、ふたコブ駱駝!(笑)
・・・言うと思っただろう?(苦笑)
だから聞く方が好きなんだ。
では、習字はどうか。
習字も書くよりも見る方が好きだと思うだろ?
えっ?「思わない」って何だよ。(汗)
思えよ、ここがポイントじゃねぇかよ。(涙声)
思ったか? 思ったな?
ハハハ、それが畜生の浅ましさ!
俺様、習字だけはな、見るのよりも書く方が好きなんだぞ。驚いたか?
特に『鹿』と言う字を書くのが好きなんだぞ。
カクカク、シカジカって言うからな!
アハハ、アハハ・・・ウケる。(笑)
シカと左様か?・・・なんちってな。
アハハ、アハハ・・・バカウケ。(笑)
ところで、何で俺様が習字だけは書く方が好きなんだか聞きたいだろう?
・・・おぅ? 「要らない」ってなんだよ、おい!
待てよ!
ここまで聞いたんなら最後まで聞いていけよ~!(泣)
・・・ちッ、行っちまいやがった。
叫んだら聞こえるかも知れない。やってみよう。
俺様がな~、習字を書く方が好きな理由はな~。・・・見るのが苦手だからなんだぞ~!
漢字が読めないからなんだぜ~!
書く方は読まなくてもいいだろ~!
だから好きなんだよ~!
聞こえたみたいだな、ずっこけてるもの。
無理もねぇな、あの若さじゃな。
「それなら“さすらいの習字野郎”でいいじゃねぇか。何で“楷書野郎”なんだよ!」
アハハハ、本当だ。(笑)
それよりお前、わざわざそれを言いに戻って来てくれたのか、ありがとな。
それにしても何で“楷書野郎”なんだろう?
そこまで考えてなかったな。
今、考えるからちょっと待ってくれ。
う~ん・・・、これなんかどうだろう。
可哀想な野郎だから、かわいそやろう、かヮいそやろう、かいそやろう、かいしょやろう・・・、楷書野郎。
アハハハ、洒落になってねぇや・・・。アハハ・・・、ウケる!(笑)
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