言葉喫茶【Only Once】

旅の途中で休憩中。

◇ご挨拶◇

2020-07-13 22:35:17 | 言葉

(今は)何とも呼びたくない、
何かを書いています。

私は何者でもありませんが、
言葉を紡ぐ時だけに使っていた筆名を、
今は脱ぎ、畳んでおり、

「私が始まった」と感じた頃、
使っていた名前を名乗っています。

今は、
孤独と向き合って、
友人との約束の為だけに、
言葉と触れ合っています。


ここで書くものには
いわゆる「詩」、「ポエム」、
そんな呼び名は付けません。

たまたま立ち止まった誰かの何かに残るような
そんなひと欠片があれば、幸いに思います。



yu,




言葉の代わりに

2020-07-13 21:39:44 | 言葉


語る言葉が無い
そんな日は写真を撮った

曇り空や
枯れたバラ
綺麗なものよりも
うつろいゆくものの
ありのままの姿を切り撮った

ひび割れたアスファルト
宙空で絡み合う電線たち
壮大な自然ではなく
身近な日常の一部を
飽きる事もなく
何枚も
何枚も
そう 何枚も

目に映るものは
すべてが声無き言葉であり

見えない感情もまた
聴こえる事のない透明な声であった

誰かに投げかける言葉が無い
そんな日は
言葉を交わす代わりに
写真を撮って 届けよう











螺旋 仮

2020-07-13 13:24:32 | 言葉

このからだは
螺旋でつくられている

見えないこころもまた
透明な螺旋を秘めており
時おり渦を巻く


髪の毛がうねるのは
 雨粒が螺旋に染み込んだからだ

めまいがするのは
 螺旋がグニャリと歪んでいるのだ

こころが晴れないのは
 透明な螺旋が複雑に絡み合っている時だ

言葉が途切れる時
 透明な螺旋同士は繋がる事を諦めている


鋏(はさみ)やナイフを
決して 誰にも向けてはならない

螺旋から成るわたし達は
いとも容易く途切れ
ほどけてしまう生き物なのだ