
今はまだ道の途中
この道の終わりが訪れる時を
知る者はいない
わたしには見えない
わからない
始まりと終わりは
一対の螺旋
この世に生まれ落ち
いつかは大地に還ることも
一対の螺旋
断つことのできないこの道を歩く 歩く 歩く
花が咲いて枯れること
コップが割れること
お湯が冷めること
朝が夜になること
夜が朝になること
春が夏に
夏が秋に
秋が冬に
冬が春になること
それがいつになるのか
一秒後なのか
一分先か
一時間
一日
一ヶ月
一年
どれほど先のことかなんて
誰も知らない
目には見えない
わからない
だって今はまだ道の途中
わたしはそれだけを知っている
この目に見えていて
唯一わかることだ
終わりよりも 今をゆく