信じている
物言う生き物よりも
物言わぬ お前を
姿を変えては
移ろい さ迷う
大きな旅人である お前を
晴れの日は喜んでその陽射しに焼かれよう
曇りの日は不器用なお前の声に耳を澄ませよう
雨の日にはお前の憤りや哀しみ全て受けとめよう
雪の日が訪れたらその寒さもきっと分かち合えるだろう
木洩れ陽
透明な梯子
極彩色の虹
神秘的な霧
目が眩むほどの朝のひかり
時の流れもゆるむ真昼
心を委ねられた夜の静寂
わたしを突き動かしたもの
すべてが
お前からの贈り物だった
見つめていよう
ヒトよりもいろんな顔を持つ
親友のような お前を
明日が来ることが
こんなにも待ち遠しいのだと
思わせてくれた お前を