カブトエビの撮影3日目。大夫見慣れてきたので、発見しやすくなった。どの田んぼにも、かなりの数でいそうだ。前回とは違う田んぼを観察していたら、どんどん泳いでやってくる。お互いぶつかって、驚いたように去って行くこともある。泥の表面をススーと泳いでいく。すると濁った水が後を引くように続いている。泥の盛り上がったところでは、背中の一部を水上に出しながら這っていることもある。今回はなぜか仰向けになって、もがいているものをいくつか見ることができた。おかげで、腹側がどんな風なのかよく観察できた。それはカブトガニとそっくりである。カブトエビは、甲殻類の中で最も原始的な種類で、祖先は2億年以上前の三葉虫だといわれる。カブトエビは、田んぼを育てるのに役に立っているらしい。泥の中に生えた雑草の芽を食べ、泳いで水を濁らせるため、雑草の生育を抑える効果もあるらしい。また、泥をかき回すことで稲の根に酸素を送り、根腐れも防いでくれるとも。寿命は短いようだが、短期間の生命活動は田んぼには良い効果を与えている生きものである。
30秒の心象風景16589・裏返ったまま~カブトエビ~
https://youtu.be/FtUb6TqvbbY
30秒の心象風景16589・裏返ったまま~カブトエビ~
https://youtu.be/FtUb6TqvbbY