ハレノクニでワイン

11年間の島暮らしから、ワイン農家を目指して山暮らしへ。
グッドライフを探す旅と美味しいものを綴ります。

クレーンと黄葉 day26

2024-10-14 | フランス2024

前日プレスした際の搾りかすを捨てに行くと、ちょうど回収業者のトラックが停車中。

作業が終わるまで待たないといけないかなーと思ってたら、すぐに気が付いて通れるようにトラックを動かしてくれた。

親切。

こんなことあるんだねーと話していると、

今度は「クレーンで搾りかすをそのままとれるかやってあげるよ。」

「いやいや、めっちゃ親切だけどさすがにクレーンがでかくて無理だよね。」

と話していたら・・・

ギリギリ行けた!

左右わずか5㎝程の隙間、ほぼジャストサイズ。

感動して拍手する我々をしり目に、(なんてことないよ)と言いたげな表情のオペレーターさん。

カッコよすぎる。

この日は東側の区画「est」。

畑にはすっかり秋が漂っている。

見た目には美しいけど、来年の養分を蓄えるための光合成が十分にできないのであまり良くはなかったりもする。

お昼はまたワインの学習。

みんな気になっていたオーストリアの生産者グート・オッガウのワイン(右)。

いよいよ、収穫も終盤。

自社の畑はあと1日を残すのみ。

今日も美しい景色と仲間たちに感謝です。

 


扇風機とRIGW day25

2024-10-13 | フランス2024

嵐の天気予報で、この日は収穫は休み。

10月の例年の降水量が1日で降るような、土砂降りの日。

既に収穫してタンクで漬け込んでいたグロローグリ、グロローノワールをプレスしていきます。

タンクの中では発酵が始まっており、二酸化炭素が充満しているため危険です。

扇風機で空気を送り込みながら、中のブドウをバケツリレーでプレス機に移していきます。

 

昼はアルザス地方の生産者さんのワイン。

哲学とこだわりが詰まったルックスのボトル。

フランスワインのラベル表記に関するルール変更や、規制に対する生産者たちの反応(反抗?)の話など。

このワインの場合、ブドウの品種表記は認められていないのでTシャツに書いてある「RIGW」がそれにあたります。

リースリングとゲヴェルツトラミネールだとわかります。 

 

 

午後は引き続きプレス。

二つのタンク分を合わせて1900リットルのワインが絞れました。

 

 

数年後のリリースが楽しみです。

 


ライフハックと薪ストーブ day24

2024-10-10 | フランス2024

朝焼けの中、畑に向かう仲間たち。

こんな素敵な光景が日常になりつつあり、終わりが近づきつつもあり。

この日はブドウも健全で、収穫は順調。

仕事終わりに気が付いた、ライフハック。

これは仕事場の隅に転がっていた板で、気にも留めていなかったけど

あら!

長靴脱ぎ機だったのね。

片足で踏んで、反対の足をズボッと。

 

夜がだいぶ冷えてきたので、ついに薪ストーブに火を入れました。

家のと比べて難しいかなーと思ってたけど、とても使い易いストーブ。

中が広くてデカい薪も放り込めるのが嬉しい。

この日も夜はワイン勉強します。

温度感、いつ、何と飲むのか。

ルームメイトがソムリエなので、経験豊富でいろんなことを教えてくれる。

これ以上ない環境に感謝。


音と食 ローカル? day23

2024-10-10 | フランス2024

朝から雨がパラッと降ったり、やんだり。

カベルネ・フランの収穫が始まる。

いつものメンバーで仕事するのも、3週間目。

音楽かけてテンションを挙げて作業にいそしむ。

LUDOがかけた音楽の中に、日本語のラップが聞こえてきてビックリ。

聞いてみると、フランスのノルマンディー地方のHIPHOPグループの曲だとのこと。

調べてみたら、現地で活動しているアーティスト「MC RYT」という人の曲で、かっこいい。

音楽は楽々と国境を超えるな。

ランチタイム。

たまった空き瓶を見て、フランスの方々から「1664」やクローネンブルグなど、

インダストリアルなビールを飲んでいることに関して「なぜ?」と聞かれた。

たしかに、ここにはそうじゃない選択肢「HULA HOP」があるしな。

それ以前に、そこは気にしたことなかったな。

ローカルな食、ナチュラルな食、季節の食。

感覚を揺さぶられる「体験」に出会えるのも海外での生活の好きなところ。

引き続き、考えていこう。

夜はバティスト・クザンのワイン。

文句なく、めちゃくちゃ美味しくて、すごく好き。

これだなー、と思う。

 

いいぞいいぞ、日数は残り少ないけど旅の収穫が見えだしている。

 


1€と日曜日 day22

2024-10-09 | フランス2024

日曜日。

久々の休日となり、この日はいつもと違うちょっと離れたスーパーへ。

というのも、ここは日曜日でも午前中だけは営業しているからです。

フランスでは多くのお店が日曜日はお休み。

このスーパーはショッピングモールと併設だったのですが、他の店舗はすべてお休みでした。

スーパーの入り口にはだいたいカート置き場があって、1€か2€コインをいれると鍵が外れて使えるようになります。

使い終わったら戻せばお金は帰ってきます。

「カートなんか持って帰らんやろ。」と思っていたら、ある人のガレージでカートを発見して

「あ!」となりました( ´∀` )

その後、お土産を探しに最大級のホームセンターチェーン「LEROY MERLIN」へ。

ここにもお目当ての物はなく、困ったな。

 

あと一週間ほど、お土産問題は頭を悩ませそうです。

 

午後は醸造所の樽とタンクのチェック、ワインの発酵進み具合をチェックしたり、

2週間ぶりのバリカンでスッキリしたりして心身ともに充電完了。

 

さあ、明日からまた頑張るぞ。