ハレノクニでワイン

11年間の島暮らしから、ワイン農家を目指して山暮らしへ。
グッドライフを探す旅と美味しいものを綴ります。

ワインの勉強会

2023-01-26 | ワイン農家

岡山市内でワインの生産者が集まる交流会があり、その機会を利用して

終了後にラ・グランド・コリーヌ・ジャポンの大岡弘武さんと縁のある数名で勉強会をした。

参加者7名がこの日の為に持参したワイン7本でブラインドテイスティング。

楽しく、まじめに、醸造家やサービスのプロと一緒に学ばせてもらう。

こんな素敵な機会にご一緒させてもらい、本当に有難いことです。

みなさんなかなかクセのあるワインをチョイスされています。

今まで嗅いだことのない香りや、単純な言葉では言い表せないワインのバランスなど

教えていただくことがたくさん。

 

どんなワインを持っていくか、かなり悩みましたが自分が選んだワインは、「自分が美味しいと思うワイン」、で

かつそのヴィンテージを飲んだことがあるものにしました。

(当日は楽しすぎて写真を撮り忘れたので、自宅で飲んだ時の写真で代用)

VdF – Le Raisin et l’Ange – Fable
ル・レザン・エ・ランジュ ファーブル

 

他の方々がどんなふうにこのワインを評価するのか、とても楽しみでした。

順番が最後だっただけにちょっとフレッシュすぎるかなーと心配したりしましたが、

皆さんの笑顔が見れて良かったー。 

やっぱりワインは人をつなげる力があるなーと思わされた時間でした。

 

新年会も終わり、そろそろ畑仕事が始まります。

 

 

 

 


薪ストーブの煙突の継ぎ目から煙が・・・真冬の煙突掃除

2023-01-24 | 古民家暮らし

日曜日の夕方、寒くなる前に薪ストーブに火を入れようとしたところ、どうも着火が思わしくない。

なんとかついたものの、何だか部屋が煙たい。

よくみると、煙突の継ぎ目からモクモクと煙が登っているではないか!

給気の量を調節したり、ダンパーを開いてみたり、いろいろするけど煙は止まらない。

あわてて調べてみると、どうやら煙突に煤が溜まって起こるトラブルらしい・・・

換気をしてもすぐに部屋が煙たくなり、目も痛くなる始末。 

この日は原因と対策、そして煙突掃除のやり方をyoutubeで学習して寝ることにした。

 

翌日はワイン関係のイベントに参加するため、夜は家を空ける予定にしていた。

家族は石油ストーブでなんとか寒さをしのいでくれたようだ。

すまぬ。。。

家に帰ってくるなり、さっそく掃除に取り掛かる。

初めての屋根上作業、しかも風速6mの北風、たまに雪が吹き付けるが選択の余地はない。

家のリフォームの時に2階の天井に漆喰を塗るという高所作業をやり切った結果、

以前ほど高いところの恐怖心は無くなってきていた。

上の写真は煙突の先端を外したところ。

梯子で上がった屋根の上にまた梯子をかけて上る。

外した先端がコチラ。

鳥が入らないように設置されている2㎝四方くらいの目の網が煤で覆われ、全く見えないようになっていた。

こりゃあかんわ。

先端が終わったら、煙突内部を専用のブラシでこすっていく。

落ちた煤はすべてゴミ袋の中へ。

こちらもしっかりと煤だらけでした。

掃除が終わって、着火してみると感動するほどの早い立ち上がり。

一年に一回は煙突掃除と聞いていたけれど、一か月で掃除しなきゃいけなくなるとは

これまでいかに間違った焚き方をしていたのか。

組立てと煙突の施工は業者さんにお願いしていたので、正直よくわかっていなかった部分もありましたが、

自分で外して清掃することでよくわかりました。

 

何事も経験ですな。

 

というわけで、薪ストーブ扱いのレベルが一つ上がりました♪

寒波に間に合ってよかった。

 


吉兆と寒九の雨

2023-01-20 | 暮らしの日記

先日家でお気に入りの生産者「ドメーヌ・グラムノン」のワインを飲んでいると、

ボトルから何かがグラスに転がり込んできた。

(↑フランス ローヌ地方で「シラー」という品種の葡萄から作られたワイン)

昔ながらの醸造方法でワインを造っている場合、醸造の過程でできる澱とよばれる沈殿物は

除去しない場合が多い。

なので、澱には慣れているが固形物は初めての体験だ。

グラスを飲み干した後よく見てみると、どうみてもブドウだ。

口に含んでみると、ホロっと崩れてしまった。

澱が固まっていたようにも思えるし、4年間の時を経たブドウのようにも思える。

 

ワインを瓶詰したあと、樽には澱や葡萄が残っていることはままあるので、

どのような瓶詰機を使うかによるが瓶に入る可能性がゼロではない。

その確率を考えると、なんだか吉兆のように思えてくる。

酒の神「バッカス」からいただいたお年玉のようなものだろうか。

 

それから、吉事がもう一つ。

寒九の雨といって、二十四節気の「小寒」から9か目に雨が降る年は豊作になるという。

この言われ自体を初めて知ったのだが、数えてみると1月13日に降った雨はそれにあたりそうだ。

先人たちが寒さの中に明るい兆しを見出していたように感じられ、

その心に少し共感してしまった。

 

ともあれ、今年もいい年になりそうだ。

人事を尽くして天命を待つ、ようにしたい。

 

 


2023の年明け 

2023-01-18 | ワイン農家

2023年、年が明けて1冊目の読書は鳥海美奈子さん著『日本ワイナリーの深淵』でした。

日本ワインを牽引するトップ生産者たちのワイン人生にせまる良いインタビューばかり。

夫婦それぞれの実家がある横浜と徳島で3泊ずつ、ゆっくりと過ごしながら読んでやる気を蓄えていました。

さて、岡山にもどりました。

あいかわらず朝は霜から。

地面が濡れているので草刈は後回しにして、別の作業を進める。

今年苗の植え付けをする畑の測量から進めていきます。

50mメジャー、杭、ハンマーなど必要な道具はすべて前の住人が残してくれたことが

本当にありがたい。

一段落したら法面の草刈。

葉は枯れていて、この寒さでまだ伸び始めていないけど新しいスタートということで

一旦、全部綺麗にする。

刈り始めてまもなく、下から緑が顔を出した。

やはり自然はいつも生きているのだ。

見えている世界と、見えていない世界か。

近所の方が物置小屋をつぶすので、薪に必要な木が有ったらとっていっていいよーと声をかけていただく。

ありがたや。

ちょうどいいサイズの、柱や梁であったであろう材を軽トラ2回分いただく。

今年の冬はこれで乗り切れるかな。

からの、草刈。

今回測量した畑はもともと大豆畑。

刈残しが有ったので元の耕作されていた方に伺うと食べていいよーとのこと。

莢から豆をポロポロと外す。

結構でてきたので、あとは持ち帰って子供たちに手伝ってもらおう。

 

苗を植える4月までに、自分の3つの区画の準備を進めていきます。

あとは開業届けと、認定新規就農者の申請など事務作業も。

あっ、確定申告もしなきゃ。

 

という感じで、2023のスタート。

今年もよろしくお願いします。

 

 

 

 


岡山のお正月の魚とは? 岡山中央卸売市場で聞いてみた

2023-01-01 | ローカル

競りの最終日となる12月30日、岡山の魚市場で働く皆さんに好きな魚について聞いてきました。

数人の方が「岡山なのに「鰆」(さわら)じゃなくていいのかなー」とおっしゃっていたのがとても印象的でした。

それだけ鰆は岡山の人々にとって特別な魚なんですね。

魚のプロだけにマニアックな魚や高級魚が来るかなーと思ったんですが、

鯖とか、鰯とか、鮭とか、意外と普通・・・でも確かに美味しい魚たち。

今年の新入社員の方は「サーモン」。回転ずしで食べる炙りが一番好きだそうで、若さを感じました。

 

次に、「お正月に食べる魚と言えば?」という質問をさせていただきました。

皆さまそろって答えは鰤(ブリ)でした。

東は鮭、西は鰤なんて言いますが、ブリは出世魚なんで縁起が良いとされます。

食べ方をたずねると、一番は照り焼き、次点で塩焼きでした。

かつては年末になるとブリが大量に並んでいたそうですが、今はまるごと一本ブリを買うお客さんは減っていて、

半身に捌いた状態で真空パックされている「フィレ」での流通が圧倒的に多いそうです。

保存のために塩鰤にしていたのが、今は刺身でも食べられるようになっているので、

だんだんと食べ方も変わってくるんでしょうね。

他には、魚ではないですが「かき」も良く食べられるそうです。

まさに冬の今の時期が旬のマガキ。

お雑煮に関しても調査したのですが、牡蠣とほうれん草と丸餅だけのすまし汁で召し上がるという地域もあるそうで、これは一度食べてみたいと思いました。

あとは縁起物のエビも正月に良く食べられますが、種類としてはクルマエビがよく用いられるそうです。

やはり「食」は地域によって違いがあり、また家庭ごとにも違っていて面白いですね。

 

次回は「お雑煮」をちょっと掘り下げてみます。