ハレノクニでワイン

11年間の島暮らしから、ワイン農家を目指して山暮らしへ。
グッドライフを探す旅と美味しいものを綴ります。

美味しい豆腐を市場で見つけた

2023-02-05 | ローカル

岡山に引っ越してきてからずっと探していた、美味しいと思える豆腐についに出会えた。

ヤマサキ食品さんの「板前づくり もめん」がそれだ。

 

 

私が美味しい豆腐を最初に意識したのは、山本一力さんの『あかね空』を読んだのがきっかけだった。

隠岐・海士町に住んでいた時は同じ地区にある亀田商店さんが豆腐を作っていて、

それがとても美味しかったので悩む必要が無かった。

岡山に来てから近隣のスーパーやら道の駅やら、いろんなところで買って試すも該当なし。

 

しかしついに、年末に訪れた市場で美味しい豆腐に出会えたのだ。

市場で働く人たちに好きな魚をインタビューしていたところ、

たまたま通った豆腐屋さんの前で厚揚げの美味しい食べ方をお客さんにレクチャーする女性に出会った。

(上の写真はその時の物)

こちらは店舗ではなく営業所だが、年末の買出し客用にこの日だけ特別に販売していたようだ。

そのとき語られていたのがこちらの厚揚げ。

油は引かず、フライパンの弱火で表面がカリカリになるまで焼いて食べると

中の豆腐がまるでとろとろととけだすような食感で最高だと。

揚げるのに使用している油もとてもきれいで、湯をかけなくても嫌なにおいが全くしないと。

その口上がいかにも美味しそうで、そしてこの人はほんとに豆腐が好きなんだなーと思わされたので

商品を一通り買ってみることにした。

 

家に帰って食べてみると、家族全員納得の美味しさ。

豆腐、厚揚げ、油揚げ、がんもどき、すべて美味しい。

油揚げなんて、みそ汁が引っ張られて美味しくなる。

看板に偽りなし。

一気にファンになってしまった。

この豆腐を毎週買いたいと思うのだが、近所には売ってないのだ。

 

ということで、自宅から車で30分ほどの職場から、さらに10分車を飛ばしてかなり品揃えが多いスーパーに来てみた。

お豆腐コーナーもかなり広くとられており、これは期待できる。

しかし、残念ながらここにも「板前づくり もめん」は売ってなかった。

そのかわり、大名揚げなる商品が販売されており、しかも担当者おススメのPOPまでついていた。

やっぱりその筋では有名なのかな、なんて思いながら買ってみた。

いやー、これまたうまいよ。

本当に大豆の香りが豊かで、食感がよくもうたまりません。

いやーますます好きになった。

 

なんとか近所のスーパーで仕入れてもらえないもんかな?

 

引き続き、豆腐を求める旅はつづきます。

 

 

 

 


岡山のお正月の魚とは? 岡山中央卸売市場で聞いてみた

2023-01-01 | ローカル

競りの最終日となる12月30日、岡山の魚市場で働く皆さんに好きな魚について聞いてきました。

数人の方が「岡山なのに「鰆」(さわら)じゃなくていいのかなー」とおっしゃっていたのがとても印象的でした。

それだけ鰆は岡山の人々にとって特別な魚なんですね。

魚のプロだけにマニアックな魚や高級魚が来るかなーと思ったんですが、

鯖とか、鰯とか、鮭とか、意外と普通・・・でも確かに美味しい魚たち。

今年の新入社員の方は「サーモン」。回転ずしで食べる炙りが一番好きだそうで、若さを感じました。

 

次に、「お正月に食べる魚と言えば?」という質問をさせていただきました。

皆さまそろって答えは鰤(ブリ)でした。

東は鮭、西は鰤なんて言いますが、ブリは出世魚なんで縁起が良いとされます。

食べ方をたずねると、一番は照り焼き、次点で塩焼きでした。

かつては年末になるとブリが大量に並んでいたそうですが、今はまるごと一本ブリを買うお客さんは減っていて、

半身に捌いた状態で真空パックされている「フィレ」での流通が圧倒的に多いそうです。

保存のために塩鰤にしていたのが、今は刺身でも食べられるようになっているので、

だんだんと食べ方も変わってくるんでしょうね。

他には、魚ではないですが「かき」も良く食べられるそうです。

まさに冬の今の時期が旬のマガキ。

お雑煮に関しても調査したのですが、牡蠣とほうれん草と丸餅だけのすまし汁で召し上がるという地域もあるそうで、これは一度食べてみたいと思いました。

あとは縁起物のエビも正月に良く食べられますが、種類としてはクルマエビがよく用いられるそうです。

やはり「食」は地域によって違いがあり、また家庭ごとにも違っていて面白いですね。

 

次回は「お雑煮」をちょっと掘り下げてみます。

 

 

 

 

 

 


岡山中央卸売市場 2022最終日の競りに行ってきました

2022-12-31 | ローカル

岡山中央卸売市場の競りは12/30が最終日。

テレビや新聞でお正月最初の競りの様子を見ることはあるけれど、

一年の最後はどんな感じなんだろう、と思って調査してきました。

 

主に気になるポイントは以下の3つ。

・市場の仕事納めはどんな感じ?

・魚のプロたちの正月のお魚は?

・岡山人たちはどんなお雑煮食べてるの? 

 

そして、裏テーマとしてはいい食材有ったら買ってこよ〜でした。

 

市場に到着したのは午前3時。

いつもは5時から競りが始まるらしいのですが、最終日は3:50競り開始。

競り場にはいろんな魚が並べられ、働く人々が既に忙しく動き回っておられました。

さっそく売り場を見て回ると・・・

岡山を代表する魚、鰆(サワラ)に出会いました。

こちらは地物が並んでいました。

コウイカ、キス、スズキ、ガラエビ、チヌ・・・

ゲタ(シタビラメ)も居ました。

こちらも瀬戸内らしい食材ですね。

先日岡山市内の魚が美味しい居酒屋さんで食べた煮つけは絶品でした。

美味しそうなタコ!県内の産地としては下津井(しもつい)が有名です。

そして渡り蟹。

瀬戸内海で獲れるいろんな魚が揃っているのを見ると、ワクワクしますね。

競りが始まる前には、仲買さんが魚を値踏みしていました。

いよいよ競りが始まります。

拡声器を持っている方が競り人で、その隣の方が競り落とされた箱に札を入れていきます。

この方も競り人ですが先ほどの方とは制服が違います。

実は市場には2つの卸売会社があり、それぞれが同時に競りを行うんですね。

青い帽子をかぶっている方々が、仲買さんです。

手の指で買う意思と価格を示し、スピーディーに競りは進んでいきます。

以前勤めていた漁協の仕事では各地の市場で競りを見る機会があったのですが

場所によっては札に値段を書いたものを箱に入れたり、他の業者に見られないように

服で隠して手指を見せるところがあったり、土地によってやり方が違うのもまた面白いですね。

競りの結果は事務所ですべて計算され、その後新聞などでもよく見る「市況」が出来上がります。

 

と、こんな感じで競りは進んでいくのですが、実は競りで売買される魚は年々減ってきているんだそうです。

相対取引と呼ばれる価格と行き先が決まっている魚や、市場を通さない直接取引が増え、

水産物の流通も複雑化してきました。

その中で、これからの市場に求められる在り方ってどんな形なのか。

もっといろいろ知りたいと思いました。

 

市場と言えば「競り」が華やかで目立つんですが、実はそれ以外にもいっぱい魅力があると思います。

プロしか知らない世界だったり、

多様な食材だったり、

市場を支える人の為の「食」だったり。

そんな魅力を一緒に楽しめる市場ツアーができたら面白いな、と思ってます。

今回はいろんなところで話を聞けたので、次回に続きます。

 


おかやま市場から魚が届きました

2022-11-19 | ローカル

おかやま市場から、旬の魚が届きました!

副賞の魚欲しさに岡山市場の楽しさを伝えるインフルエンサーなるものに応募したところ、

見事選ばれたのでした。

3月まで、魚や果物などが届くようで、その魅力をお伝えできればと思っております。

今回届いた魚のラインナップは・・・真鯛・秋刀魚・皮剥・魳・渡り蟹です。

地元の魚だけでなく、日本中から美味しいものが届くのが市場の魅力でもありますね。

また、鮮度や品質において市場のプロの目利きを通った魚たちなので美味しさもばっちりです。

サンマ …北海道根室産

毎年不漁が伝えられ食卓から遠のくサンマですが、今年もなんとか生サンマにありつくことができました。

塩焼きでワタまで美味しくいただきました。

カワハギ…岡山県下津井産

カワハギはやっぱり肝醤油で刺身をいただきます。

日本酒泥棒ですね。

3尾あったので、残りはムニエルに。

これまたフワッとして美味しくできました。

カマス…長﨑県対馬産

カマスは炙りでいただきました。

引っ越してから庭の南天が使い放題なのであしらいに頻繁に登場してます。

初めて縁側干物にもチャレンジ。

1番冷蔵庫で干した後、仕上げに天日で干しました。

子どものころは嫌いだった干物だけど、カマスは初めて好きになった干物なので特別な思い入れがあります。

マダイ…岡山県下津井産

真鯛は子が膨らみ始めていました。焼霜づくりで。

身も充実していて、今がとてもいい時期ですね。

身は贅沢にフライで。キャベツの美味しい季節です。

アラは一晩塩をして、焼きでいただきました。

スダチが脂を引き立てます。

渡り蟹…香川県小豆島産

渡り蟹はシンプルに蒸してから身をほじくりました。

隠岐に住んでいたころは蟹と言えば松葉ガニでしたが、渡り蟹も大変美味しいものですね。

新しい魚介の魅力に出会いました。

 

 

11月20日(日)には市場のイベントに参加する予定です。

そちらも魅力をお伝えできればと思います。

 

 

 


吉備中央町の美味しい食材 ブルーベリー

2022-07-29 | ローカル

吉備中央町で暮らしてみると、ブルーベリーが身近な食材であることを感じさせられる。

この写真のブルーベリーは、子どもたちが放課後児童クラブで見守りをしてくださっている方から

お裾分けでいただいたものだ。

 

ホームセンターに行けば、ラピッドアイ系やハイブッシュ系などいくつもの品種の苗が売られているし、

息子が通う小学校では3年生が水やり当番になってブルーベリーを育てている。

ついこないだはそのブルーベリーを収穫してきたので、家族でありがたくいただいたばかりだ。

 

夏休みに入り、家の近所の森にクワガタ捕獲用トラップをチェックしに行った子供たちが

「もらったよー」といってブルーベリーを持って帰ってきたこともある。

話を聞くと、早朝に毎日歩いて来るのを見ていて用意してくれたらしい。

 

ありがたや。

 

我が家では毎朝ヨーグルトを食べるのですが、今週は自家製のブルーベリージャムが登場しています。

10月からの新居にはブルーベリーも植えようかしら♪などと考えております。 

美味しい食べ方はこれから研究予定です。