ハレノクニでワイン

11年間の島暮らしから、ワイン農家を目指して山暮らしへ。
グッドライフを探す旅と美味しいものを綴ります。

ミレジム2024 ブドウ干し台 day11

2024-09-29 | フランス2024

ワインの世界でミレジムとは、醸造年度のことを指す言葉である。

今年、2024はこのロワール地方のワイナリーにとって雨に悩まされる年のようだ。

 

 

この日はグロロー、グロローグリ、ピノドニス、ミュスカデの混植区画の収穫。

僅かに降る雨の予報ではありましたが、収穫していると土砂降りに。

ここ数日の雨で水を吸ったブドウの樹は糖度が下がって、しかも濡れたブドウは

ワインが水っぽくなってしまいます。

そこで秘密兵器が登場。

2つのパレットをつなげて網を張った即席のブドウ干し台です。

少しでもいい状態でワインを造るという意思のもとに、

ステキなワインのモザイクが出来上がりました。

お昼休みには一緒に働いているニコが造ったワインを。

17種類のブドウが使われている。

何度もブドウを並べては乾かし、タンクへ。

こんな苦労も一緒にワインの味に出てくるのだろうか。

ブドウが乾くのを待ちながら、各年度ごとの違いと状態を確かめるために

樽からワインをテイスティング。

1年の仕事と、数年の熟成期間を経て美味しいワインになっていきます。

 

数年経ったとき、2024年はどのような年として人々に語られるのでしょうか。

 


day10 収穫チームと醸造器具屋

2024-09-27 | フランス2024

火曜日。

この日から収穫の時期だけ作業に参加してくれる「セゾニエ」と呼ばれる人たちも合流。

朝8時に集合して車で乗り合わせ、畑へ。

ニコ、キャリアンヌ、カイリーグ、アリックスの4人は、洞窟ハウスに住んでいるらしい・・・

 

今日収穫するブドウは、ファブリスさんの畑のグロローノワール。

たわわに実っております。

本当はもう少し熟すまで待ちたいけど、大雨の予報があるのでその前に収穫することになりました。

最近の天気予報は、1日の中でもコロコロ変わるけどそれはここフランスでも同様で

自然相手の仕事は結構振り回されてます。

お昼はまたファブリスさんのガレージで。

クスクスやラタトゥイユ、パテやチーズ、パンとワインとビールで充電。

昨日飲んだファブリスさんのワインの年度違いをいただきました。

今年と同じように雨が多く少し早めに摘むことになった年のワインということで、

最終的な仕上がりをみんなで予想しながらいただきます。

収穫が終わり、帰りがけに醸造器具屋「LVVD」へ。

醸造に必要なありとあらゆるものが揃っています。

真ん中のマシンは業務用のお湯が使えるケルヒャーです。

タンクやホースのバルブに接ぎ手も。

発酵具合を確かめるのに使う比重計や、糖度計など分析器具も。

タンクに使うパッキンコーナー。

日本ではなかなかそろわない器具たちがこんなに揃っていると、それだけで楽しくなっちゃいます。

時間が有ればゆっくり来たいけど、平日の日中しかやってないんだよなー。

 

帰るまでに、日本で醸造作業を頑張っている仲間たちになんかお土産を買いに来ます。

 

さあ、醸造所に帰ってタンクに入れなくちゃ。

では、また。

 

 


ついに収穫が始まりました day9

2024-09-26 | フランス2024

雨上がりの月曜日、ついに収穫が始まりました!

この日はあさイチで畑に出てブドウの状態をチェック。

雨量計を目で確かめて、ひとつずつの区画を歩いてまわります。

イラクサに触れてチクチクしていたら、ヨモギのようにちぎってこすりつける

野草を教えていただきました。

この週の天気予報なども加味したうえで、今年の醸造に使うことになっている

他の生産者のブドウを収穫しに行くことになりました。

はじめてトレーラーを接続。

ウインカーがきちんと作動しているかチェックします。

車で30分ほどのファブリスさんの畑に着きました。

グロロー・グリというブドウを収穫します。

バケツにブドウを入れ、溜まったらケースに移し、そのケースをトラクターに積んで回収します。

なんとか天候も持ち、お昼はファブリスさんのガレージで。

中にはワインに関する様々なポスターやステッカーが貼ってあり、とても素敵な雰囲気です。

日本のワインショップのステッカーも見つけました!

途中で買ってきたサンドイッチとファブリスさんのワインをいただきます。

 

午後も収穫をつづけ、15時過ぎに終了。

醸造所に戻ってタンクに入れていきます。

翌日は同じ畑でグロローノワールという品種の収穫があるため、

それに備えてレンタカーでトラックを借りてきました。

いよいよ本格的に収穫がスタートします。

 

夜はピノドニスという品種のワインを勉強しました。

ますます忙しくなってくるので、飲みすぎ注意です。

 


ゆったりとした洋館の日曜日 day8

2024-09-25 | フランス2024

初めての日曜日、この日はこれまでの一週間の整理に充てるつもりで十分に睡眠をとってスタート。

まず、2週間ぶりの散髪。

日本から持ってきたバリカンで、さっぱりしました。

からの洗濯、掃除。

朝ごはんを食べてから、醸造所の樽とタンクのチェックをして畑へ。

畑から見た洋館は、ほんとうに今更ながらすごいところに滞在しているなと。 

 

各区画の品種と特徴を見直し、名前を確認。

お昼には昨日の残りのワインの状態を確かめつつ、ご馳走を食べて英気を養う。

最近お気に入りのフランスのクラフトビール

途中、たまりにたまったワインとビールのボトルを捨てに行きました。

夜は夜で、ワインのお勉強。

この日はピノドニスという品種。

もう一本、比較対象となるワインを買っているので、そちらは明日開けて飲み比べてみようと思います。

この日の晩御飯、阿部さんが作ってくれたポテトのグリルがすごく美味しかった。

この香りをお伝え出来ないのがもったいない。

家でも作りたい料理のアイデアが溜まります。

あと3週間あまり、ここでしかできない体験をガンガンやっていきたいと思います。

 

 

 


ANGERSの街を歩く day7

2024-09-24 | フランス2024

フランスに来て初めての週末。

近くでは一番大きな街、ANGERS(アンジェ)に行ってきました。

車で30分ほどのドライブを乗り越え、まずは駐車場近くでやっていたマルシェへ。

お店の種類はLYONで見ていたマルシェとだいたい同じ感じ。

次はパン屋さんへ。

日本人のご夫婦が営んでいると聞いてやってきました。

結構お客さんが多くて、はやってました。

 

お昼ごはんは先ほどのパン屋さんで買ったキッシュとサンドイッチを広場で食べました。

 

そのあと、本屋さんへ。

5階建ての大きな本屋さんで、探していた地元のワイン生産者の本が見つかりました。

そして、ワイン屋さんへ。

2軒ほど見て回り、情報収集。

ローカルな、というよりはフランス中の有名な生産者のワインが揃っています。

日本でも買えるけど、円安の今でも2/3くらいの値段で買えます。

帰り道にガソリンスタンドで給油の仕方がわからないトラブルはありましたが、

それも乗り越えて帰宅し、さっそく戦利品でカンパイしました。

 

ふぅ、街は疲れるなぁ。

やっぱり田舎暮らしが体に馴染むようです。