ワインの世界でミレジムとは、醸造年度のことを指す言葉である。
今年、2024はこのロワール地方のワイナリーにとって雨に悩まされる年のようだ。
この日はグロロー、グロローグリ、ピノドニス、ミュスカデの混植区画の収穫。
僅かに降る雨の予報ではありましたが、収穫していると土砂降りに。
ここ数日の雨で水を吸ったブドウの樹は糖度が下がって、しかも濡れたブドウは
ワインが水っぽくなってしまいます。
そこで秘密兵器が登場。
2つのパレットをつなげて網を張った即席のブドウ干し台です。
少しでもいい状態でワインを造るという意思のもとに、
ステキなワインのモザイクが出来上がりました。
お昼休みには一緒に働いているニコが造ったワインを。
17種類のブドウが使われている。
何度もブドウを並べては乾かし、タンクへ。
こんな苦労も一緒にワインの味に出てくるのだろうか。
ブドウが乾くのを待ちながら、各年度ごとの違いと状態を確かめるために
樽からワインをテイスティング。
1年の仕事と、数年の熟成期間を経て美味しいワインになっていきます。
数年経ったとき、2024年はどのような年として人々に語られるのでしょうか。