ハレノクニでワイン

11年間の島暮らしから、ワイン農家を目指して山暮らしへ。
グッドライフを探す旅と美味しいものを綴ります。

MKDとの戦い

2022-05-29 | 暮らしの日記

先日、「生き物との距離が近い」という話を書きました。

どちらかというと良い意味での暮らしの実感についてお伝えしたかったのですが、

今日は反対の方、近くなくていいのに、という話。

MKDことムカデさんにまつわる話です。

あのビジュアルはかなりキツイものがありますんで、少しマイルドな次男の作品(小1)を掲載してみました。

 

吉備中央町に越してきて約2か月。

理想の家探しをするために「お試し暮らし住宅」に住ませてもらっていますが、

結構なペースでムカデに遭遇しています。

最初は4月半ば。

家の中に出たのをきっかけにムカデコロリを家の周りに配置したところ、

立て続けに大型がヒット。

朝になると死んだムカデが転がっている日常がスタートしました。

家の周りは畑や山なので、この時点ではやむなしと思っていました。

その後は家の中に出ることはなく、外の死骸もストップしていたので安心していたところ

小さめのやつが家の中に出るようになりました。

そこでムカデに効果があるというスミチオン乳剤を散布するも、ちょいちょい家の中に顔を出す奴ら。

餌タイプのムカデコロリを増設しても、奴らの勢いは止まりません。

そして5月27日の晩、ついに奴らは一線を越えてきました。

そう、こともあろうに就寝中の私の顔の上を歩いていたのです。

無意識に手で払い、違和感とともに飛び起きてすぐにスマホのライトをかざすと

そこには8㎝程の若手が怒り狂ってました。

子どもの方に向かって行かないことを確認し、リビングにムカデキンチョールを取りに走り

射出。

事なきを得ました。

その後すぐには眠れず、ひたすらムカデ対策をググりました。

 

そして翌28日、事件は起きました。

昨晩の出来事を受け、スミチオン乳剤を夕方に散布。

これで少しは効き目があるだろうと高いびきをかいていた午後23時。

またもや手に伝わる違和感とともに飛び起きた私の目に入ったのは、少しサイズアップした10㎝程の中堅でした。

もう許さん。

妻も二人の息子もまったく目を覚ましませんが、父ちゃんは戦いました。

そして再び夜な夜なgoogleに相談する羽目に。

この後ようやく眠りに落ちた私が見た夢には、5匹のムカデが登場しました。。。

 

そして29日の朝を迎え、私は休日をムカデ対策に捧げる決意をしました。

人生で初めて自分で畳を上げました。

ちゃんと位置の指定が書いてありました。

全部畳をだしたら、きれいに掃除。

やたらとスキマの多い住宅ですが、出没場所から判断するに侵入経路は床下と仮定。

今度は床板をはいで、ここに餌タイプのムカデコロリを設置していきます。

この家に越してきたときに、窓のサッシにガムテープを貼った跡があるなーと思っていたのですが、

ひょっとして前の住人さんもムカデに悩まされていたのでは?と思いました。

そういえば畳のスキマにガムテープが張ってあるところもあったな。

Amazonで買ったムカデコロリ粉剤も翌日配送で到着。

夕方さっそくぐるっと家の周りに撒きました。

 

そして今晩は奴らの活動時間に合わせて21時から25時まで1時間おきにパトロールをするつもりです。

ちなみに、第一回目の21時の時点で家に向かって歩く15㎝ほどの大将クラスのパイセンを見つけ、

粉剤を振りかけるもまったくいつも通りに歩き回る様子を見てかなり気持ちが萎えています。

ムカデキンチョールでもなかなか死ななかったので、やはり大将はさすがだなと。

 

感心してる場合じゃなかった。

これからワイン飲みながら毎時パトロールに励みます。

 


「ナチュラルワイン、どう選ぶ?」BRUTUSに岡山のワイナリーが!

2022-05-27 | ワイン農家

雑誌BRUTUS(2022年6月1日号)の特集はナチュラルワイン。

「ナチュラルワインってなんだろう?」という冒頭のコラムでは、

「有機(かそれに近い)栽培でブドウを育てて、酸化防止剤をはじめとする、科学的な添加物や介入をできる限り減らして醸造し、瓶詰めしたワイン」のこと、と紹介されています。

 

私も自然の中でブドウを育て、そのブドウだけを使ってワインを造りたいと思っています。

この号には権威的になった「ワイン」へのカウンターカルチャーとして、作り手からワインショップ、飲食店まで

様々に変化してきた様子が紹介されていて面白いです。 

P.54からは「日本の岡山で"未来のワイン"を造り始めた人たち」という特集が8ページにわたって掲載されています。

「La Grand Colline Japon」「GRAPE SHIP」「domaine tetta」という3つのワイナリーが紹介されています。

「ひょっとして岡山がアツイのでは?」とお感じになった方は鋭い。

これらのワイナリーのワインをぜひ飲んでみてください。

それとこの号のBRUTUS、あいかわらずおしゃれで、個人的にはちょっと鼻につく感じはあるんですがおすすめです。

ワインが飲みたくなりますよ♪

 

 

 


生き物との距離が近い

2022-05-23 | 暮らしの日記

島根県の隠岐諸島から岡山県の山間部に引っ越してきて感じることの一つに、

人の暮らしに近いところでいろんな生き物が暮らしているということ。

隠岐は離島なので固有種や渡り鳥などが多かったですが、害獣と呼ばれる種はほとんどいないんです。

悪戯するのは異様に繁殖したカラスか、イタチくらい。

ここでは初めて出会う生き物が結構います。

これは分かりずらいですけどキツネに遭遇したとき。

道路でばったり出くわしたあと、するすると斜面を登っていきました。

これはカワトンボ系ですかね?

多分トノサマガエル。

こないだウシガエルのオタマジャクシも初めて見て、デカさにビビる。

そして、これ。

家の裏の側溝に何者かのフンが溜まっています。

毎朝新しいのがあるかどうかチェックするのが日課になりました。

ハクビシンとか狸かなあ。

 

ちなみに、息子たちが通う小学校の通学路にはクマさんが出没するらしく、

児童はクマよけの鈴をランドセルから下げて登校しています。

転校時の手続きで先生から配布されたときは目がテンになりました。。。

 

ところ変われば、ですね。


ぼちぼち畑に来ています

2022-05-22 | ワイン農家

吉備中央町に引っ越して約6週間。

葡萄に触れられる時間が少しずつ増えてきました。

 

4月からは「おかやま葡萄酒園」の会員になり、メンバーの方々と協働作業でワイン用ぶどうの

畑の準備を進めています。

もともと岡山と言えばマスカットというくらい葡萄の栽培が盛んな地域ですが、

ご多分に漏れず高齢化などで耕作放棄地が増えているんだそうです。

そのような畑を団体が借り受け、会員のみんなで楽しく作業をしながら

ワインを造ろうという取り組みです。

6月に苗の植え付けがあるので、ワインが出来るのは早くて2026年という気の長い楽しみです。

 

それから、それとは別に葡萄畑の作業を少しずつ手伝わせてもらっています。

ブドウの樹を見ているだけで幸せで、触れるだけで幸せで。

この感じは2010年に漁協で仕事を始めた時と一緒。

魚を見るだけで楽しくて、出荷作業も楽しくて。

好きなものの近くにいるとなんでも楽しくなっちゃうんですよね。

 

まだまだ暑いとは言えない季節ですが、作業をしていると気持ちの良い汗をかきます。

その後の風呂、さらにそこからのビールが旨いのなんのって。

 

 

自分の畑がスタートしたらその様子もそのうちご紹介しますね。

 

 

 

 

 


家探し

2022-05-05 | 古民家暮らし

吉備中央町に引っ越してきて最初の仕事は「家探し」です。

 

現在住んでいる家は、町が移住者向けに用意している「お試し暮らし住宅」という

期限付きの貸家制度を利用させてもらっています。

どこの田舎もそうだと思いますが、空き家はたくさんあるのに賃貸や売買に出される流通している家は少ないのです。

ましてや「空き家バンク」などに登録される物件はごく一部。

その中で住みたい条件の家を地域の外から見つけるのは至難の業です。 

そこで、私たちは地域に住みながら、いろんな人との出会いの中でご縁を頼りながら家を探すことにしていました。

 

引越しからまもなく1か月、数軒の家を見させていただいたのちにようやく素敵な家に出会うことができました。

持ち主の方の片づけの都合もあるので、これから半年かけてもう一度引っ越しの準備を進めていきます。

 

私たちが住む家に求める条件は、「沢山ありすぎだろ」とつっこまれそうですが

・すぐ住める(大規模リフォームなし)
・小学校徒歩圏内
・隣の家と離れていて自然に囲まれている
・裏がすぐ山ではない
・駐車場2台以上
・家庭菜園可
・改造可
・ネット加入可能地域(※町内のほとんどがケーブルTV局のネットサービス一択)

で、こうだったらいいなーという条件は

・古民家
・蔵付き
・土間あり
・山水もしくは井戸水利用可
・トイレが簡易水洗以上(ボットン嫌だ)
・縁側あり
・農地付
・離れあり


でした。

「改造可」と書いたのは、風呂の給湯は真空管太陽熱温水器もしくは薪ボイラーを導入したいと考えているからです。

理想的には山からの水で給水も賄えたら最高ですね。

あと、冬は寒いので「薪ストーブ」をリビングに入れたいです。

生活に必要なエネルギーや水などをできる限り自給したいと考えています。

 

こちらは先日訪れた吉備中央町にある「片山邸」という旧家を訪れた際に気になって観察した部分です。

素敵な蔵。焼き杉と白壁とのコントラストがいい感じです。

緑のグラデーションのある庭。

多様な植物が植わっていると、特に新緑の時期は濃淡が目に美しいです。

家の中から見た外の景色を映えさせる建具。

古いものと遊び心。

欄間などに施された見事な細工。

 

町内には古民家を直して素敵な住まいを構えている方も多くいらっしゃると思うので、

遊びに伺いながらいいイメージを蓄積していこうと思います。

 

ようやく暮らしの舞台である「家」で遊べるような年になってきたということでしょうか。

流行りのセルフリノベやDIYをしたいわけではないけれど、自分が納得できる家に住みたいと思っています。

 

これからじっくりと準備を進めていきます。